ロジからの依頼(-リリル編-)
リリルが実を食べ切ると同じように倒れてしまった
真っ暗で何も見えず上下も分からない空間にリリル独り置かれていて
リリル「んっ……あれ?……ここどこ?みんなは?……」
暫くして目を覚ますとキョロキョロと辺りを見渡し
リリル「ゲイム……ニア?……ラオ……?」
自分が何処に居るかも分からないまま光の無い世界を弱々しく名前を呼びながら彷徨い
リリル「ヒック……ゲイムゥ……グスッ…ゲイムゥ……」
魔導書を抱きしめ泣きながらゲイムを探していると、遠くの方に光を見つけよろよろと光の方に向かい、次第に光は大きくなりそこにはポツンとリリル程の大きさのうさぎのぬいぐるみが置いてあり初めは分からなかったがずっと閉ざされていた記憶が蘇り
リリル「これ、、、な、んで?、、」
リリルはぬいぐるみを見つめると青ざめ後ずさり
(やだやだやだぁ!この子が欲しいの!!お母様!!お父様!!買ってよぉ!!)
(リリー?貴族の令嬢はお淑やかにしなければなりませんよ)
(はっはっはっ、リリは本当に元気の良い子だ。)
逃げようとするリリルの目の前に立ちはだかる様に映像が現れそこにはゲイムと出会う前、、村に行き着く前のずっと幼く家族と過ごしていた懐かしい記憶で
リリル「おとーさ、ま、、、お、かーーさ、ま。」
リリルはその光景に大粒の涙を流し駆け寄り抱きつこうとしたがそのまますり抜け倒れ込み
リリル「いやっ、、、ごめんなさっ、、、、ごめんなさっ、、、、」
楽しく幸せな場面から突如切り替わり泣きじゃくる幼いリリルを抱き抱え森を走り抜ける大柄のガルジェンド族とリリルと同じ服を着せられたドワーフ族がエルフ族に抱えられ背後でば森の焼ける音に火薬の臭いそして肉を切り裂く音や剣のぶつかり合う音が激しくまじわい奥に見える屋敷には燃え盛る屋敷にリリルの瞳は赤く染め上げられ深く心に刻まれた記憶が蘇り
「お嬢様は生きなければなりません!それが当主様の願いです!この森を抜けた先に私の生まれ育った村がありますそこには私の妻とお嬢様と歳の近い息子がおりますのでそこに逃げるのです!」
「私共が影となります!!お早く!!」
リリルの中に眠っていた記憶、、、大切な家族、、そして自らを囮とし命がけで護ってくれた家臣達その影に揺らめ蛮族の叫び声
目を閉じても無理やり流れ込む記憶に今にも押しつぶさるそうになり
「時が来るまで、、、その記憶には鍵を、、―メモリアロック―」
深くフードを被るドワーフ族がそう呟くとリリルの記憶は閉じられ覚えている村人としてのリリルになり
リリル「ッ……………お父様っ………お母様…屋敷の皆ッ…」
…………………………………………………
どのくらいたっただろうか、涙は枯れ虚ろな表情で座り込んでいたリリルに反応するかの様に逃がされた時、一緒に抱き締めていた一族に伝わる魔導書が淡く輝き5体の召喚獣が現れ
そう…忘れていた、、大事な人達、、そして皆が託してくれた希望……そしてこの子達。
リリル「私は、、、そんな所で終われないのよ!!皆の仇を取るために!!!終わらせたりなんかしないんだからぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
リリルの目には希望の光が再び戻り魔導書を強く抱きしめるとありったけの魔力を注ぎ込み強く願い、そして喚び起こす
リリル「サモン!!ラタトスク!!私の声に応えて!ー」
リリルの強い想いに応えるように魔導書が輝くと白銀の竜が現れ咆哮をあげると空間が砕け散りラオ達の姿が見えた所で再び気絶してしまった




