始まり
ピッピ ·· ピッピ··ピュィ···バサバサバサバサッ
???「ねぇ、ラオ、もうすぐ着くよ!」
ラオ「んぁ?、もうそんなに来たんか。」
乗り合い馬車に揺られる数人の乗客の中の猫のミステル族が外を見て話していた
乗り合い客「お前さん達ここら辺じゃあ見ない顔だなぁ」
酒瓶を持ちながらにこやかに話し掛けてきた初老の男性は装いからして商人なのだろう
乗り合い客「良かったらこのしがないジィさんと少し話をせんか?儂の名はアムリド、ヒュム族でこの辺を拠点とする商人だ。」
アムリドと名乗る男性はお近付きの証だと袋から2つ果物を2人に渡しながら自分も同じ袋から果物を1つ取りかじりつく
???「ありがとう、アムリドさん。私達はこの先の森の都グリーンテで冒険者登録にし行くところよ、私の名前はニア、そしてこっちの青髪のさっきまで寝てたのがラオよ。私達はミステル族よ。」
綺麗なシルバーの髪に青いメッシュの入った少女はアムリドから果物を受け取ると1つをラオに渡しながらにこやかに話した
アムリド「ほう、まだ若く見えるが冒険者か!素晴らしい事だ、これも何かの縁じゃな、もし何か必要な時は儂の店アムリド商会を訪ねるといいお前さん達のことは番頭に伝えておこう。」
ラオ「ジィさん果物ありがとう、でもそんな乗り合い馬車に居合わせたただの客なのにどうして良くしてくれるんだ?」
ラオと呼ばれた青髪の少年はもらった果物を無言で鑑定し毒が無いことを確認してからかじりつき話に加わる
アムリド「はっはっはっ、その用心深い所とてもいいぞ、儂はな目利きには自信があるんじゃよお前さん達はきっとこれから偉大な事をしそうじゃからな」
楽しげに笑うアムリドにニアは苦笑いしながらもしっかりラオが鑑定していたのを確認しながら果物にかじりついた
ラオ「そんな事わかんのかすげぇなジィさん。」
アムリド「グリーンテは森の都と言われるのもお前さん達も知っての通り森と共に生き森に寄り添う都市じゃ、ギルドも木工や園芸などの職人が集まる戦闘職は弓や槍、幻術師が拠点を置いとったかのお嬢ちゃんのその弓は自作かの?いい業物を作る良い手をしとる、坊主の武器は銃剣か、と言うとガンブレーカーとか言う最近この辺でも広まり始めた職じゃな。」
アムリドはチラッ横目で2人の装備を見ると愉快そうに話す
ニア「すごいアムリドさん見ただけで分かるの?!」
アムリド「はっはっはっ、伊達に商人として生きとらんよ、坊主の武器確かソイが必要じゃろ?この辺じゃ儂の店しか扱っとらんかもしれん取り置きしといてやろう。」
ラオ「助かるぜ!ジィさん!丁度ソイが減りそうだからな!」
……人がっ……森からっ………
穏やかに話していたがラオが何かの気配に気づき武器を構え外に身を乗り出す
ラオ「ニア!援護任した!」
ラオが獲物を見つけ鋭く睨むとニヒルに笑うとニアに叫び一瞬光のオーラに包まれると襲い来る蛮族と呼ばれる敵に向かって飛びかかって行った
ニア「ぁあ!もうラオやり過ぎちゃダメだからね!ったくもーーー!」(ポロンポロロン)
飛び出して行ったラオに困ったように笑うと弓を取り出し変型させ魔力を帯びた旋律を奏で魔法を付与すると弓に変型させ的確に敵を撃ち抜く
…………………数分後…………………………
10人ほど居た蛮族達はラオとニアの2人に完全に撃退され馬車に近寄る事さえ叶わず地にふしていた。
ラオ「なんだこんなもんかこの辺の蛮族。」
ニア「そりゃあの森とは違うわよ。」
転がった蛮族を一纏めに縛りながら話す2人に馬車から老人がゆっくり出てきた
アムリド「こりゃたまげたお前さん達かなり腕の立つ子らったんじゃな弓術士かと思いきやお嬢ちゃん上位職の吟遊詩人か!良いものを見せてもろうたわい2人が居らなかったらわしらは命を落としておったまもなく都市の凱門があるそこの衛兵に引き渡したら儂の店に来ておくれ礼がしたい。」
ラオ「おう!いいぜ、俺達別に急いでもねぇしな、ニア」
ニア「そうね、じゃあアムリドさんの所にお邪魔させてもらいます!」
しっかりと縛った蛮族を馬車に結びつけにこやかに笑うラオと他に敵が居ないか確認し馬車に乗り込むニアはアムリドに返事を返す
そのまま馬車で蛮族を引きずる事数十分馬車は凱門に到着し蛮族を引きずる様子に驚いて駆け寄ってきた衛兵とアムリドが話をつけるとスムーズに都市に入る事が出来た。
ラオ「じゃあジィさん俺達先にギルド登録したら行くからよ!また後でな!」
ニア「おじいさんまた後で行きますね!」
2人は元気にアムリドに別れの挨拶をするとギルドに向かって街の中に溶け込んで行った
アムリド「これからを担う若者達もまだまだ捨てたもんじゃないの、、ホッホッホッ、さて儂も礼の品を準備するかの。」
アムリドも2人を見送った後ゆっくり自分の商会へと帰って行った。




