動く影
4人はその後も好きな物を食べ一頻り満足するとそれぞれ気になる所に行こうとなり明日の朝食堂に集合と決め解散となった
ラオは武器の整備に必要な道具を買いに街をぶらついていると小さい滝のある広場に行き着く
ラオ「へぇ、こんな所もあるんだな。」
少し滝のそばで休憩しているとまた精霊の声が聞こえた
…………きて………………きて………
………………森の奥……………待ってる………
………………助けて………………仲間が………………………
ラオは切なげに話す精霊の声に真剣な表情をするとその気配のする森に向かって行った。
森の奥に行くにつれ段々と瘴気が漂っている事に気づき眉を潜める
ラオ「精霊樹の気配がねぇ、、、おかしい」
ラオには生まれた時から精霊と意志を通わせ精霊樹を活性化させる力を持っていた
精霊の声と気配を頼りに突き進むと錆びた剣が突き刺さり、そこから瘴気が溢れていて周りの植物も枯れ酷い状態になっており
ラオ「これは、、、やるしかねぇか」
ラオは瘴気の原因み見つけると睨みつけ手をかざした
(フォンフォンフォン)
ラオの手から白い光が伸び錆びた剣を包み込むと強く輝きその剣はゆっくり消滅した
ラオ「くっ、、、ケホッ、、ふぅっ、よし、、、、今力をやるからな。」
瘴気が薄れるのを確認するとゆっくり精霊樹に近寄り手を当て、目を閉じるとラオの身体は白い光に包まれそのまま精霊樹を包み込む
ラオ「ふぅっ、、、、ハアッ、、、、、よし、、、もう、大丈夫っ、、、」
自身を包み込んでいた光が精霊樹に溶け込むと精霊樹は息を吹き返し周りの瘴気を消し飛ばし周りの草木達が戻り元の美しい姿になった、ラオは体力を消耗し精霊樹に寄りかかる様に眠りについてしまった
………………………………………………
(精霊樹を封印していた瘴気が解かれたようだ)
(まさか光の加護を持ったものが目覚めたと言うのか?)
(うむ、まだ確定した訳では無いだが、警戒しておくとしよう。)
(他の精霊樹の周りに魔物をまいて置くのだ、瘴気で凶暴化するだろう)
(承知致しました。)