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【第97話】魔法弾剛

これまで後手後手だった。与太郎は、そろそろこっちにも運がきてくれてと思いながら、奴隷兵士達の説得にあたっていた。


反応は上々だった。問題は、城の外と中だと考えていた。


案の定、場外で騒ぎが起きているような音が聞こえてきた。


「やっぱり、上手くはいかないものだな。」


「おい!お前ら!!」

奴隷兵士達に声をかける。


「さっそくだが、力をかしてくれ!」


奴隷兵士達も覚悟を決めた。富士の国での失敗を繰り返さないためにも、次こそはと考えていた。



その後は、与太郎が兵士達を引き連れて場内のトルゴラム兵士達に襲いかかった。


お酒で油断もあり、また精鋭の指揮官は場内とのことで抵抗もそこそこに鎮圧された。


「後は任せた。」


与太郎は与一に任せ、城の中へと急いだ。城にはアリスの護衛隊長ラウルをはじめ護衛部隊が約100名備えていた。敵の精鋭も100名、数では互角だが相手にどのような実力者がいるか分からない。



時間は少し遡り、アリスのもとに隊長のニルス案内されこれからを考えた。


この国を制圧して、この娘をもとにカリディアを私のものにするのもありか。


部下に目配せして、敵の人数を調べさせた。部下から手信号で合図があった。


100名。同数ならば勝ちだな。


「丁寧なご挨拶ありがたいが、この国をいただくことにした。」


そう告げると精鋭部隊は、魔法銃を構えた。


「やっぱり、こうなるんですね。」

アリスは嬉しそうに笑った。


「戦闘準備!」


ラウルの号令と共にして護衛部隊が盾を構えアリスの前に出た。


「射撃開始!」

ニルスの号令に合わせて約20名が射撃を開始した。


「連射!!」


その後銃弾の雨を降らせてきた。


護衛部隊は、その攻撃を盾を使い受け流した。その間に盾の後ろの護衛部隊は魔法の準備に入った。


「硬いか、ならばこれでどうかな。

第2攻撃隊、火炎弾装填!」


通常の魔法弾部隊の後ろに並ぶ部隊が号令に従い準備をする。


「第2部隊、火炎弾打て!」


火炎弾が護衛部隊に襲いかかる。

盾に辺り周りに火花が飛び散る。周辺が炎に包まれる。


「ラウル隊長、このままだと熱さにまけてしまいます。」


水の魔法『水壁陣』でかろうじて防いでいるが火炎弾の数が多すぎた。


この時代は、剣や魔法よりも科学技術が強い時代になりつつありその為トルゴラム帝国が世界に強さを示しているのであった。


「私に任せて!」


「アリス様!!」


ラウルの静止を振り切り端から飛び出して行った。


火炎弾を交わし剣で弾き飛ばし、接近を開始したアリス。


「出できたか、魔法弾剛装填。」


新たに開発された魔法弾をニルスは試すことにした。


魔力を固めた銃弾に鉱石を加えて魔法弾剛。従来よりも威力が倍以上になる。


「火炎弾と合せて魔法弾剛打て!狙いは突撃をしてくる端!!」


アリスの動きの速さにアリスとは分からなかったニルスだが、突撃を許すわけにはいかなかった。


「くっ!!」


アリスは、火炎弾はなんとか弾いていたが、魔法弾剛は弾き飛ばそうとしても威力で押し戻されていた。


「パキッ。」


アリスの剣が耐えきれず折れてしまった。


「うっ!」


なんとか銃弾を交わし戻ろうとするアリス。


「アリス様!!」


アリスへの直撃する直前にラウルと数名の護衛兵が間に合った。


「大丈夫ですか?!」


「ごめん、大丈夫。ありがとう。」


「これを着てください。」


ラウルが自分のマントをアリスへ渡す。


不思議がるアリスだったが、よく見ると服がボロボロだった。きれいなドレスの所々が破れ落ち。際どい衣装になっていた。


「・・・・」

無言でマントを羽織るアリス。どうしよう。クルミお姉ちゃんのドレスが破れてしまった。


ジークからクルミへのプレゼントのドレスだった気がする。


「このままだと厳しいので、一度退却を。」


ラウルが話しかけてきて、アリスも気持ちを切り替えた。


「アリスにゃん、久しぶり。」

アリスは声のする方を見た。そこにはクルミの精霊、猫のルティーがいた。


「喋れたの?」


「そんな時じゃないにゃ~。」


『アォーン』


ルティーが鳴き声から水の壁ができて炎をかき消した。


「すごい!」

ラウルが驚きの声をあげた。


「そんなにもたないからこれつかうニャ〜。」


「これって。」


「かりてきたニャン。」


ルティーの前には【草薙・疾風】

草薙が置かれていた。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


最近は会社が忙しくて、あまり更新できなくてごめんなさい。ぶっちゃけ円安で潰れそうです。(T_T)


また、本編の方も久しぶりに更新しました。

この物語のその後を書いたストーリーになります。


ほんとはそっちがメインでしたが、サイドストーリーのこっちがアクセス数が増えてしまいました。(笑)


読んでいただけると励みになり、仕事も頑張れます。

よろしくお願いします(^^)

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