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【第84話】レオパルド王の試練

竜神王国からの除隊を嘆願にきた。ドレドラスが、部隊長だった支援部隊の一部の兵士達が王のレオパルド王の御前に跪く。


「この度は、除隊。カリディアへの移住を何卒お願いいたします。」

ラウルが代表して王へと願いを申し上げた。


レオパルド王は、兵士達を見回して発言をした。


「それが竜神王国の為になるのか?」

レオパルドは問いかけが始まった。


「このような裏切りを許すとでも?」

ミン宰相も続けて発言をした。


このようなことを許しては竜神王国の軍としての統率力に影響するので国としては容易に認めるわけにはいかなかったのだった。


「この国でも上に行けないのなら、新しい国カリディアでは活躍できるとでも?」

レオパルド王がミン宰相を制しながら質問をした。


「そのようなことではありません。」

ラウルは否定したが、部隊員の中にはその考えが多少あるものもいたようだった。


「他国の兵となるかもしれないならここで排除してもいいのだな?」

レオパルド王が殺気を放った。本気での殺気をミン宰相は感じていた。


「ここから生き延びれたら好きにしろ。」


「全員かまえろ!」

ラウルが部隊員に号令を発した。


しかし大半の兵士は恐怖で腰抜かしてしまった。


そこへレオパルドが攻撃を加えた。

一部の兵の抵抗虚しく、全滅させてしまったのだった。


「少しは反省しろ。」


全員気絶させられただけだった。しばらくして全員目が覚めた。


「流石はレオパルド王だったな。」

誰ともなくつぶやきが聞こえる。竜神王国で憧れの象徴のレオパルド王だった。その強さこそが憧れだった。


「これからどうする?」

ラウルは、皆に問いかけた。おそらくそのまま出国してもレオパルド王は何も言わず許してくれるだろうと考えていた。


「私はこのままでは終わりたくない。王に認められて行きたいと思う。」


全員がうなづく、全員が同じ気持ちのようだった。


それから数日、レオパルド王の攻撃を耐える日々が続いた。


そしてある日、レオパルド王の攻撃をしのぎ切ることができたのだった。


「これで生き残るという最低限のことができるようになったか。」

レオパルド王は、部隊員の一同に声をかけた。


「アリスが望むことを理解できたか、どのような時でも生きることが重要なのだということが。そのような兵を望んでいるということが。」


「はは!」


「これで竜神王国として恥ずかしくない部隊を送り出すことができる。今後は仕える主を王国よりも大切にしろよ。」


「ありがとうございます!」


全員が礼をすると同時に倒れ込む。


支援部隊員達は満足感でいっぱいだった。皆で喜びを分かち合っていた。


そこでカーグシン竜王が声をかけた。


「王は、認めたようだな。わしも認めよう。しかし我が弟子のアリス嬢にこのような者たちではまだまだじゃ。」


部隊員達は焦る。


「次はわしの試練じゃ!!」

竜王の殺気にまたしても部隊員は気絶した。

それからさらに数日、レオパルド王以上に痛め付けれ鍛えられることになったのだった。


そして竜王も許しはしてくれた。今のところはという暫定的なものではあった。


「またアリスに会いに行くと伝えておいてくれ。」

とラウルに伝言を託したのだった。それを聞いたラウルはその時に自分達も訓練させられると覚悟を決めたのだった。


そうして試練を乗り越えて、体力を回復させてからアリスのもとにやってきたのだった。



ミンシアがクルミに説明してくれた。

「あの時のレオパルド王国は、かっこよくて惚れ惚れいたしました。」


ミンシアは照れながら話をしている。

レオパルド王は、気にもしていなかったように見える。


「そうなんだ、アリスの護衛や兵士が増えるのは今後の、ことを考えると助かるよ。ありがとう!」


アリスに変わり礼を行った。


レオパルド、カーグには本当に礼をいいたい。圧倒的な強者の殺気を克服することは戦う者たちには非常に良い経験になる。しかもそれを乗り越えるということは死に直面しても最後まであがく事ができるからだ。


戦場で混乱、パニックになることはこの兵士達はないだろうと思った。


しかし確認はしないといけない。


「アリスはわたしの大切な妹の様な存在なの、私も試させてもらうわよ。」


「望むところです!」

ラウルが答える。


「メリットをアリス役で、私の攻撃から守れたら認める。これでどう?」


「わかりました!」


支援部隊員はやる気になっていた。レオパルド王やカーグシン竜王の試練を越えた自分達なら大丈夫だと。


その後、地獄を見ることになったのだった。


ラウルは思った。

「クルミ様の強さは、カーグシン竜王と同じぐらいでは?」


完全に手を抜かれている状態と分かった。それでも全員ボコボコにれてしまったのだった。

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