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【第81話】スキル確認

クルミは街での滞在も数日が過ぎて、

少し修行をすることにした。

と言っても、今の自分の状況を確認することが目的だった。


前世でのクルミは

『創成魔導師』

魔法を極めし者。5大精霊を使うことができる。


『剣帝』

剣でも使用補助(大)。未来予測。


『薬師』

薬の精製効果(大)。レシピ創案。


大きく分けるとこの3つになる。


まずは『剣帝』については、ある程度前世と同じレベルで使うことができている。しかし体力が前世と比べると落ちている気がする。これは体格の違いもありしょうがないと思っていた。


そして『薬師』については、問題ない。イサカリ商店の発展を支えており

一番役に立っているスキルである。


問題なのが『創成魔導師』だった。

5大精霊を使うことができるのだが、今は水、風、火、だけだった。光の精霊はジークは使えるようだったがクルミは使えなくなってしまった。


問題なのが、複合精霊の魔法ができなくなっていることだった。

風と火など、2つの精霊魔法ができない。複合精霊魔法を使用することで創成魔導師と言われていたのだが、今では大魔導師レベルでしかない。今の世界ではそれでも凄いことなので放置していたけれど、いつの時代も争いは絶えなくて力は必要だと考えるようになった。


特に光と闇の複合精霊魔法は悪魔に対して効果が期待できる一番の魔法なのでなんとかしたいと思っていた。


ちなみに複合精霊魔法は2つまでとクルミは決めていた。3つの複合精霊魔法は

世界そのものへの被害が尋常じゃなくなる。世界を崩壊させる危険もあったからだった。


魔法の修行も地道にやっていく必要性を感じていたのだった。



「クルミさんそろそろ休憩しませんか?」


今は水の精霊ルティーを呼び出している。風の精霊ルードはクルミを慕ってくれており、すぐに呼びかけに応じてくれる。


「これが水の精霊様ですか、すごいですね!」

メリットが少し顔が赤いが興奮してるからだとクルミは思った。


ほんとはクルミの衣装が水に濡れてセクシーすぎるからだった。


「はい、タオルどうぞ。」

「ありがとう。」


少し2人でお茶休憩をすることにした。


「それにしてもクルミさんは、精霊魔法も使えるんですね?」


「まぁね。生まれつきかなぁ。」

なんとなく誤魔化した。前世では精霊魔法を使える人は稀にいたが、今の時代は伝説となっていた。竜神王国のカーグシン竜王くらいしか知られていなかった。厳密にはレオパルドも火の精霊魔法は使える。


「精霊っていろんな形をしてるのですね。竜王様は火の鳥みたいですし。水の精霊様は猫みたいです。」


水の精霊ルティーは、猫の形をしている。それも少し大きな猫だった。大きさは変えれるので今は子猫くらいだった。


「そうだね。精霊と言っても種類は様々だよ。話ができる精霊もいればできない精霊もいる。」


風の精霊ルードは、人形の精霊だった。


「召喚した本人の影響も多少あるらしいけどね。」


前世で水の精霊ルティーを召喚した時に、クルミは忙しい毎日で、ふと召喚中にのんびりとした猫になりたいなぁ

と思ってしまい猫の形になってしまったのだった。


これには当時の人達は驚いた。水が嫌いな猫がなぜと。しかしクルミが怖くて誰も発言できなかったらしい。


「にゃ~」

メリットに手をあげて挨拶をしている。そしてメリットの膝の上に座った。


「かわいい!」

メリットはナデナデしているとゴロゴロとのどを鳴らして甘えている。


「へぇー、メリット。水の精霊に気に入られたみたいだね。何かあったら助けてくれるかもよ。」


「精霊って1人?ではないんですか?」


「精霊は一体ではないよ。水の精霊も複数いるし、風の精霊も複数いるよ。わたしも会ったことはないけど精霊王が生み出しているらしいよ。」


「精霊王ですか、何か逆に怖いですね。」


クルミも前世で声を聞いたことがある程度だった。


「さっそろそろ、宿に戻ろうか?」

「そうですね。」


「ルティー戻っていいよ。」

「にゃーん」

何か否定したように鳴いて、そのままメリットの肩に乗った。


「あれ、拒否ですか?」

「しばらくのんびりしたいみたいだね。ほっときましょう。」


「にゃーん、にゃ~」

ご機嫌に鳴いている。


「そろそろ違う街にも行きたいよね?」

「でもアリスちゃんがまだあそこにいますからね。引っ越しの手伝いをしてるみたいです。」


孤児院がこの街から離れることになることを知ったアリスは考え込むことがまた増えた。


クルミは単純にカリディアで、受け入れてほしいとお願いしてくるだろうと思って準備もしていたがアリスからその話はまだなかった。


クルミはアリスにはこれから大きな役割があるから今は子供に戻って自由に生きてほしいと思っていたのだった。

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