【第6話】黒幕判明
翌日、もう少しで隣国への国境に着くところまで近づいてきた。
ジークは、少し元気になったようだ。
「また、襲撃です。数は50」
メリットの探知魔法で察知したようだ。私も内緒にしてるが探知魔法で気がついていた。
メリットが気づいていない、その後方の20名も感知している。
「また、いつも通り私が突っ込むから後はよろしくお願いします。」軽い口調で言った。
ジークは心配そうにいつもしている。そこがまた可愛く思うのだけど。心配されるのは新鮮だ。
前世は、頼みます!とかこれで助かったとか心配より安心される存在だった。
突っ込む、剣帝スキル
『疾風勁草』秘伝の技を使用する。高速の剣技で相手を叩きのめす。殺したりはしていないが動きを止める。
シャオリュウが「おーー」と感嘆の声をあげる。ほんとはここまでの技を使う必要はないが、ジークの心配もあって張り切ってしまった。
そのまま、「あとはよろしくお願いします。」とそのまま後方の集団へと向かって走り出す。
後方の集団は油断していた。
その集団の指揮をしている物に接近して背後に立った。
剣を首もとに突きつける。
「さて、どのようなご用件でしょうか?」
周りが動揺している。
「命だけは....」
「命を取ろうとして、取られることは考えなかったの?」
とりあえず指揮官を峰打ちで気絶させた。
「次はあなたね」
次の人に剣を突きつけた。
簡単に自白させてしまった。
「この人は連れていくから次はないと雇い主に伝えなさい。」
ジーク達と合流して、自白させた兵士に再度説明させた。
予想では、ルーク公爵かと思ったが犯人は姉だった。
ジークがフィアンセのあの青髪の女に結婚する気はないとバッサリ言ってしまったのが原因のようだ。
今のところ先王の弟、ルーク公爵との繋がりは不明。
それにしても王子のジークは、はっきりとフィアンセをふり、大切な人がいると言いきったようだ。
私のことかと期待してしまったが、別の人かもしれないとも思ってしまった。
1日くらいしかその時は一緒にいなかったからね。
それにしても私の中でジークへの好感度は上がったことは間違いない。
それから竜神王国に無事に到着した。ここでお別れかなと思っていると引き続き警護をお願いしたいとのことで、もちろん了承した。
さすがは王子様、報酬も高額だった。
ジーク達は、王宮に行くことになって、誘ってくれたが知り合いにあったらと考えると嫌なので断った。
それよりここには、あれがある!!
アクセサリーショップ!昔の姿では入りにくかったのだが1度は行ってみたかった。念願が叶うのだ。
もちろん洋服屋にも行く予定だ。
この話は、別の小説のサイドストーリーになります。同時進行でがんばります!