表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/107

【第40話】お披露目会

急遽祭り開催。感謝祭との名目で、楽しむことにした。


1日だけじゃ足りないとクルミは訴えた。そこで3日間行うことになった。


見張りも交代で参加出きるようにしたのだった。

与太郎は、見張りの責任者にした。

「なぜ参加できないのだ!」

と喜介に不満を訴えていた。アリスのことをばらした罰だ。


フリードが、親衛隊と一緒に物資も運んできてくれていたので助かった。食材も用意してくれて、街の人達に振る舞うことにしたのだった。


普段は、暗い顔をしている街の人達、子供達も喜んでいるようでよかった。


もちろんメインは、お披露目会でその準備に抜かりはなかった。


クルミは、最初の披露になっておりタマ婆が着付けをしてくれた。


桃色と蜜柑色が合わさった。着物タイプのドレスだった。


クルミの黒髪とよく合った。髪も軽く後ろにまとめて、かんざしを着けた。


準備が終わると、そっと近くの池にやって来た。


【妖精交信】の上位スキル【精霊交信】を発動させた。


違いは、妖精交信は言葉を伝えるだけだが、精霊交信は精霊の見たものを映像として伝えることが出きるのだった。魔力の消費が多いとのデメリットがあるのであまり普段は使わない。


妖精交信は魔力は必要ないのにね。


精霊をお互いに召喚していることが前提となるのだが、相手はジークだった。光の精霊がいるので問題なかった。


「ジーク。今大丈夫?」


「今、少し休憩中で大丈夫です。それより精霊交信は珍しい......」


クルミの姿がジークに見えてくる。


「どう似合うかな?」


くるりと1回転。スカート部分がフワッと舞った。


そして、少し胸を強調した姿を強調した。


「クルミさん! 素敵です。」


ジークは照れているようだ。


しかし「おーーー!」


後から聞こえてくる。

話し合いの最中だったようだ。

大臣達も多数いた。富士の国への対策を話し合っており、急にクルミからの連絡で緊急事態が起こったと思い中断しただけだったのだ。


クルミも顔が赤くなってしまった。

その状態で、現状を説明するはめになったのだった。


「それじゃあ!!」


話だけ急いで終わらせて、終了した。落ち込むクルミ。


直後すぐに妖精交信でジークから


『本当にきれいでしたよ!お祭り楽しんでくださいね。』


ちょっと元気になった。

よし気を取り直して祭りを楽しむことにした。


食べ物は、普段は我慢している人も多いが遠慮せず食べたいだけ食べさせることにした。

みんな喜んでいる。


そして、これからメインイベントお披露目会が始まるのだった。


進行は、ローマンが行う予定になっていた。


「まずは、我らの聖女!クルミ様だぁ!!」


「おーーー!」「こんな日がくるとは!」「最高!」


舞台の前は、親衛隊で占領されていた。


先ほどの失敗で、度胸がついたクルミは手を降りながら出てきた。


「みんな、今日は楽しんでね!」

顔が真っ赤になりながらも何とかそれだけ言えた。


会場の熱気は凄いことになっていた。倒れる親衛隊が続出だった。


普段見せない、生足。着物型のスカート。くるりと1回転すると見えそうになる。当然下には見えても大丈夫なものをはいているのだが、かわいさがいつも以上だった。


次は、村の人達も様々な衣装で登場してくれた。何とタマ婆も参加していたのだった。会場に何とも言えない空気が....


ローマンが強引に進行する。


「続きましては、竜神王国より参加の絶世の美女。ミンシアだ!」


ミン宰相の登場だ。本人は非常に緊張しており、メリットとクルミで緊張緩和のためにお酒をすすめた。緊張もあり酔いがまわった状態で登場した。


「うぉーー」「素敵!」


男性だけでなく、女性からも声が上がった。


水色の着物を大胆に胸を大きく開けて、しかも下半身はかなりの短めに攻めた衣装だった。


あれ下は袴じゃなかったの?


と思ったら、暑くて脱いでしまったらしい。


見えそうで見えない、まぁもちろん見えているのだが余計に色気を出していた。


数人の子供を持つ母親が子供に目隠しをしていた。


竜神王国の支援部隊が、あんな人いたかと騒いでいた。


そして、その後のメリットは地獄だった。確かにメリットもかわいい部類だけれどインパクトは弱かった。


明日は順番を変えてあげようと思ったのだった。


そして、最後は


「最後は、この方です。これからの富士の国はこの人から!」


アリスの登場だった。

赤い着物に金の刺繍がされている豪華な服となっていた。


どこから見てもお姫様だった。


「わたしは、アリス・智世。

富士の国をかえたいの。みんな、力をかして!」


まだ小さな少女の国を思う決意に街の人達は拍手でこたえた。


急な開催となった。祭りとしては上出来だったクルミは思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ