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【第19話】レオパルド

クルミが出発した、翌日。


ローマンは、ついて行くのを断られて落ち込んでいた。


それは、フリードも同じだった。


「しかし、竜神王国からの直接の依頼とは内容が気になりますね。」フリードは内容を気にしていた。


「そうですね、間違いなくまたランクが上がるでしょう!さすがクルミ様だ。」


「ほんとですね。」


本当の目的を知らない2人からの評価がさらにあがったのだった。



今回は、シャオとメリットそして、騎士団長のはずのセオドまで一緒に探すことになった。


セオドは、王の人化した姿を知っているからとのこと。


正直、必要はない。レオパルド王も昔からの付き合いで知っているからだった。けれど必要ないとも言えず、4人での捜索になった。


レオパルドの人化を教えたのは昔のクルミだった。

カーグシン竜王は、魔法で姿を変えて変身魔法を使っている。

これは、ばれにくいのだが本来の姿より弱体化してしまうのが欠点だった。


それに比べて人化は、精霊魔法の一つで弱体化することはない。

しかし、精霊に好かれていないと使えないので使用者が限られるのだった。


ちなみにジークの警護は、カーグが、してくれるとのことで問題ない。最近は襲撃がないなぁと思っていたが、実は数回あっていたのだった。


これもカーグが、これも修行じゃと自分達に対処させているらしい。


これを聞いたときさすがにカーグを怒ったが、昔のクルミ殿はもっとめちゃくちゃだったと反論されて、言い負けてしまった。


「まずは、近くの大きな街はどこ?」


「王都からですと、スーベルスの港町になりますかね」


セオドが答える。こう言うことも聞けるので連れてきて正解だったかもしれない。


「じゃあそこに行こうかな」


道中は馬車での移動になる。


メリットは、新しい街を、楽しみにしている様子。


当然クルミもだった。まずは、洋服、アクセサリーショップによってなど違うことばかり考えていた。


「2日、3日くらいは楽しまないとね!」


心の声が出てしまった。

苦笑する、シャオ。


「はい!」


メリットは、賛成のようだ。


「まぁ情報収集は、シャオと2人で行いますので少し観光されるといいですよ」


物分かりがいいセオド。いい奴だと思ってしまったクルミだが実は違ったのだった。


ミン宰相から、くれぐれも注意して対応して欲しいと言われたからだ。


セオドは、以前から自分より強いと思っていたので対処も間違えなかったのだった。


少し遊んだら、クルミは本気で探すつもりだった。


『全ては、大人の女性になるために!』


それに精霊魔法で【捜索(サーチ)

を使えば、直ぐに分かるからだ。


なのでまずは、新しい街を満喫するのだった。




そのころ、捜索されているレオパルド王はというと。


初めは、父親である竜王がまたお忍びで各地をめぐっていることを容認していた。

それだけ、信頼されていると思い国の内政に力を注いだ。


しかも、竜王が城から抜け出してどこに行っているのかも知っていたからだった。


竜王が建国する当時、まだ子供だったが苦しい時代だった。


他国との戦いが多く、犠牲者も多くでた。

豊かになった今もその事を竜王は忘れていなかったのだ。

亡くなった家族や、子供、子孫が困ってないか見回りに行っていたのだ。


その事に気づかないふりをしている家族もいれば、感謝し涙を流すものもいた。皆一応に、竜王への絶対的な信頼があったのだった。


ある日、レオパルドは竜王のように今の世界を見て回りたいと思ってしまった。それは、突然の衝動だった。


ミン宰相は、優秀で任せても多少は大丈夫だと思ったのだった。


数回連れ戻しに部下が来たが、もう少しだけと逃げてしまった。


王国では、直ぐに見つかると思い他国も見てみたいと思って数ヶ国巡ることにした。


昔とは、違い変わった景色もあれば変わってない景色もあった。

ついつい時間を忘れてしまっていたのだ。


そして、ジークの祖国ラルセット公国にたどり着いたのだった。


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