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【第14話】竜王

ジークは、修行の、毎日に充実していた。


「ハッ!ハッ!」

今朝も1人素振りの練習をしていた。

「アリスもする!」と一緒に練習をし始めた。


ジークもアリスのことを気に入っていた。一人っ子だったので、妹むしろ弟のような感じだった。


アリスの方が強いのはどうかと思ったが、スキルを持っているのを教えてもらい納得した。



2人で仲良く練習をしていた。


今日の修行は、魔法についてなのでメリットが担当だ。


魔法といっても誰でも使えるわけではないが、知っておくことで対策をすることができるようにもなる。


今日は、シャオは城に面会の交渉。


クルミは部屋で、くつろいでた。部屋でこの前買った服の試着、アクセサリーを眺めていた。

「最高~~~ 」




その頃城では、シャオがセオド騎士団長と手合わせと言うなの情報収集を行っていた。


「王子の面会はまだなのですか?」

「申し訳ない、まだ竜王様の準備ができておらず......」


「バギッ」

つばぜり合いで、力は互角。



「実は、宰相からは内緒にと言われているが竜王様は行方不明なのだ。」


「何?大丈夫なのか?」


「あの方は、ふらりと旅に出ることがあり、いつ帰ってくるか分からないのだ。」


「私も1度しかお会いしたことがないのですが、自由な方なのですね。」


「実力的には、この国の誰よりも強く、竜神王国を建国された方。あの方以上の方は世界でもそういないでしょう。」


打ち合いも終わり、一息ついている。


「それでは、現王様に面会をお願いできないのでしょうか?」


竜神王国は、竜王と呼ばれる建国の王と、その息子である王の2人がおさめている国である。


竜王は、カーグシン竜王

龍人で、魔法で人にもなることができて見つけるのが難しい。


その息子で、レオパルド王も同じく龍人でこちらも父に教わり人になる魔法を習得している。


レオパルド王は、どの種族も差別をしない、今の竜神王国を発展させたのだった。


「それが、王も......」


『父である竜王は、私でないと見つけられない。必ず見つけてくる。1ヶ月くらいよろしく!』


という書き置きを残して消えたそうだ。宰相が激怒していた。


宰相は、ミン宰相と言って人間だった。遠い先祖に龍人がいたようだが、ほとんど人間だ。


「そういうわけで、何か問題があり面会できないのではなくて、面会する相手がいないだけなんだ。」


セオド騎士団長が申し訳なく話している。


「はぁ 仕方ないですよ」


シャオも同情している。

遠い昔に、戦場でカーグシン竜王の戦う姿を見たことがある。


味方に勇気を与え、敵に恐怖を与える、凄まじい強さだった。

国民から絶対の支持を得ていた。


しばらくは修行の日々ですね

シャオは思った。




その頃、ジークとアリスは打ち合いを行っていた。

速度を落としたアリスの攻撃をジークはさばけるようになってきていた。


「ホーホッ 良いものが見れた。」


少し離れたとこからおじいさんが見ていた。


「いつのまに?」

メリットはちょっと驚いた。探知魔法は行っていたのに気づかなかったのだ。


まぁ敵意がないから見のがしたのかと思った。


「おじいさん危ないよ。」

アリスが声をかけた。


「いやいや、大丈夫じゃよ。それにしても素晴らしい腕前ですな。」


「エヘヘ。 褒められた。」


この老人がカーグシン竜王だった。人間の姿になっている。


カーグシン竜王は、驚いていたこの年でこの才能、おそらくスキル持ちだろうが才能によるところも多い。


しなやかで、柔らかく、時に疾風のように辺りを駆け巡る。この子の剣技は懐かしく感じるものだ。


アリスがジークに向けて見よう見まねの


『神速連武、二連』


「オーー!」磨けば輝く宝石のような、これは興奮した。


「カーーーン」


それをジークが何とか防いだ。


この子も面白い、まだまだ剣術事態は未熟、おそらく初めたばかり。


格好からすると貴族だろう。


実直堅実、引かない勇気を持ち内に秘めたる意思の高さを感じる。



長らく興奮することもなくなっていた。カーグシン竜王は久しぶりに、育てがいのある者に出会ったのだ。



そんな2人に思わず、声をかけてしまった。


「もしよろしければ、お二人をこの国、最強の剣士にしてあげよう!!」


「ヤダ!」

「申し訳ないですが、お断りします。」


当然断る2人、このおじいさんがただ者ではないと気配で分かったが、クルミほどではないと感じていた。


少し、覇気を出して話したのに断られたカーグシン竜王は


「えっ そんな.....」

と落ち込んでしまった。私が直接教えることなど息子依頼で教えるほどの者に出会ったのが久しぶりだったのだ。


「じぁね」とアリスがバイバイしてきた。


焦るカーグシン竜王。

「ちょっと待って欲しい!何が不満なのだ。」


しばらく言い争いが続いた。


ジークは蚊帳の外だ。


「じゃあお金くれたらいいよ!」

アリスが凄いことを言ってきた。


「エッ わしが払うの?」


カーグシン竜王は、驚きそして、愉快な気持ちになった。

お金など今は、あまり問題ではなかった。


「ワーハッハ よかろう。報酬を払おう。」


アリスがピースサインをジークにしていた。ジークは笑っていた。


メリットは、ボケたおじいさんの戯言だと思った。


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