表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/107

【第12話】優勝者

この世界において、

魔法使いは修練を積んで魔法を覚える。

スキルで魔法を習得する。


この2つになる。


クルミは、魔法を使えるスキルの最高峰【創成魔導師】を使用できる。


黒魔法、白魔法、精霊魔法と全てを習得しさらに魔法を作り出せるのが創成魔導師になる。



武術大会、決勝戦。

クルミの圧勝だった、試合で突如乱入してきた暗殺者が爆弾魔法を使ってきたのだった。


これは、可燃性の物に爆弾魔法を付与して時間がたつと爆発、術者の呪文でも爆発するというもの。


それを大量にばらまかれた。



観客が闘技場に投げ入れてしまった。

クルミは、精霊魔法を唱えた。


「水の精霊よ、われの想いに答えろ.....水神壁」


水の壁が、観客の前に現れた。

これでジークも大丈夫なはず、あとは闘技場の2人。



向かおうとしたその時、連鎖爆発が始まった。


間に合うか?「アクアキューブ」

白魔法の水玉で、2人を包むように唱えた。


煙で闘技場がよく見えない。


爆発はおさまったようだった。


「疾風風波」

剣を降り風を起こし煙を吹き飛ばした。


アリスと、ドレドラスを探す。


2人を発見した。


アリスは無傷だった。しかしドレドラスは見るも無惨な姿だった。


アリスが持っていた爆弾を引き剥がし背後に投げ捨てたと同時に爆発したようだ。


その爆発の衝撃からアリスをかばった。


アクアキューブが間に合ってなければ、衝撃で2人とも飛ばされて潰されていただろう。


「ドレドラス!!しっかりして」

アリスは泣きながら揺すっていた。


「大丈夫だよ。まだ間に合うから.....」


「ほんとに??」


泣きながら聞いてくる。

これにはクルミは弱いのだ。


やけど薬のオウレン薬、回復薬の

リュウガン薬をかけた。


そして、こっそり白魔法のオーバーヒールをかけたのだ。



ほどなくして、ドレドラスが意識を取り戻す。


「アリス大丈夫か??」


「大丈夫だよ、ドレドラスは大丈夫?」


「怪我もしてないようだから大丈夫だ。あまり威力のない爆弾だったようだな!ハッハッハッ」


「そうだね.....」アリスはエッと思ったようだが、それよりも無事だったことを喜んだ。


「私に感謝しなさいよ!!」


クルミがツッコミをいれた。


「何がだ?しかしアリスが私のために襲ったとのことですまなかった!しかし子供のしたことだから許してほしい!」


頭を下げてきた。謝るところが違うと思うけど、天然な人なのかな?


「ところで、決勝戦はどうなった?わたしはまだやれるぞ!!」


剣もなくなったが構えてきた。


「エッ この状態じゃ、やれないし私の勝ちだったよね?」


「何を言っている!!これからだ」


どうなるのこれ?会場の人達は避難してしまったし、2人でもめていると兵士たちがやってきてドレドラスをなだめることになった。


あとで聞いたところ、2人とも優勝と言う訳が分からないことになってしまったらしい。


賞金も半分、武器はなぜかドレドラスがもらったらしい。


わたしも抗議をしたのだが、ジークになだめられてとりあえず了承した。あとで覚えてろと心の中で叫んだ。



会場の爆弾犯人は、混乱に乗じて逃げてしまったらしい。


しかしこの手の犯人は、しつこくまた狙ってくると思う。


そこからクルミたちは、事件について兵士たちに取り調べを受けることになった。


もちろん、形式的ではある。


その後、アリスにまた再開した。


「お願いがあるの....」

恥ずかしそうに聞いてきた。


「なぁに?」


「私に戦い、剣の使い方を教えて!!」


クルミは考え込んでしまった。

この年でこの技量、しかもスキルを持っていることも分かった。


しかし子供らしく遊んで暮らしたらいいのに、ドレドラスは騎士団になることができたから生活はできると思う。


「どうして教えてほしいの?」


「あのね、ドレドラスは弱いから戦いにでると死んでしまうの、だからアリスが守るの!」


まぁ戦場であのアホさは致命的だと思う。ドレドラスをしごきたくなってきた。


「クルミお姉ちゃんお願い!」


かわいい女の子のお願い、こっちがキュンとしてしまった。


この子のためにもなるから正しい力の使い方を教えてあげようと思った。


やっぱり私は子供に弱いなっと思ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ