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用語解説・武功境地編

用語解説・武功境地編


三流:内功は十年未満。武功を習いたての初心者やまともに武学を習ったことのないような浪人や破落戸の多くはこの境地にある。


二流:内功は十年以上二十年未満。武学について初心者よりは理解がある。初心者を脱した者や、少し腕の立つ程度の破落戸はこの境地にある。


一流:内功は二十年以上三十年未満。剣においては充剣の境地であり、武器に気を満ちさせることができる境地。

……武学についてもある程度の理解がある。この程度になると一人前の武人として認められる。


絶頂(ぜっちょう):内功は三十年以上。剣においては剣気の境地にあり、武器を介して気を発する顕気(けんき)が可能となった者が至る境地。

……剣気を発現させた時、絶頂なり立てである入気境となり、剣気を安定させ絶頂熟練、具現化した気を自由自在に放つことのできる弾気の境地となり、絶頂を極めることができる。


超絶頂(ちょうぜっちょう):内功は六十年以上。剣においては剣糸(けんし)の境地にあり、発現させた剣気を束ねて糸のような形状に具現化できる者が至る境地。

……剣糸を形成するほど内功を自由に操る境地を意気の境地と呼び、超絶頂なり立てとなる。そこから剛気(ごうき)を扱える剛の境地に達し、超絶頂熟練を経て、超絶頂を極める。ほとんどの者はこの境地に達することなく寿命を迎えるとされる。この境地に達する時に起きる頭の上に三つの花が咲いているように見える現象を三花聚頂(さんかしゅうちょう)という。

……また、剣糸を膜のようにした剣膜(けんまく)刀糸(とうし)を壁のようにした刀壁(とうへき)槍糸(そうし)を雨のように降らせる槍雨(そうう)など多様な気の扱い方が可能になる。

……超絶頂の境地に至ると体から人の気が排除され、気自体の質が変化し剛気となる。剛気は媒介を介することなく意のままに扱え、剛気で体の前に膜を作り身を守ることを護身剛気という。


化境(かきょう)あるいは極魔(ごくま):半人半神の境地。剣においては剣罡(けんこう)の境地にあり、発現させた剣糸を集めて一つとなったものである罡気(こうき)を具現化できる境地。罡気を成すことを以気成罡という。

……無想の境地であり、声だけで人を殺すことや、手に触れずとも物を操る虚空摂物(こくうせつぶつ)が可能となる境地。この境地に達するには体内の仁脈と督脈が打通している必要がある。

……化境に至った者は、武功が頂上に登った者という意味を持つ登峰造極(とうほうぞうきょく)の境地にあり、内功が一切の濁気がない最高の状態を意味する炉火純青(ろかじゅんせい)の境地にある。この境地を極めることで、体内の五行が一元化され、気が青、赤、黒、白、黄の五色になり、頭の上に上がっていく五気朝元という現象が起こる。

……全身から濁気が排出され、手足の細脈まで気が通るようになる奪胎(だったい)と、骨を換え人為的に武功に適した武骨を作り出す換骨(かんこつ)が行われる換骨奪胎(かんこつだったい)が起こり、あらゆる疾病・傷が完全回復し、年老いているものは武功を行使することに適した年齢まで若返る返老還童(へんろうかんどう)が起こる。

 

玄境(げんきょう)あるいは脱魔(だつま)入神(にゅうしん)の境地であり、入神境とも呼ばれる。剣においては、無形罡気(むけいこうき)の発現と以気馭剣(いきごけん)が可能となり、さらなる修練を積むことで、剣における最上位であり最終段階である極意の心剣(しんけん)を志す。

……体から発する気だけで人を殺せる境地であると同時に、体から武功を修練した痕跡がなくなる帰真反璞(きしんはんぼく)が起こる。

……既存の武学の極意に達した境地が化境であれば、玄境は基地の武学の真似を超え、未知を目指す挑戦であり、人生を証明する自らの心象を概念として顕現させる境地。

……気を統制するという行為から解放され、気が意志を奉じ、思いのままに気を動かせる境地でもある。


生死境(せいしきょう)あるいは神化境(しんかきょう)あるいは神魔境(しんまきょう):入神を超え、神と()する境地。物品に意志を残すことができるといわれる。詳細不明。一説にはたどり着いた者はいない。

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