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用語解説・気編

用語解説・気編


〇陽気

 人の持つ陰陽の気の片方。

 人であれば誰しもが持っているものであるが、男性が多く保有する。

 そのほかの意味として生命力そのものを指す場合や、火気や雷気などの陽に属する気を指す場合がある。

 男性が陰気が強い武功を習得する際には去勢をしなくてはならないことから、古代における男性ホルモンの捉え方ともいえるかもしれない。

 陽気に極めて偏っている武功を極陽の武功といい、天魔神教の天魔神功や少林派の易筋洗髄経などが存在する。


〇火気

 陽気の一種。

 特殊な心法を運用することで発現する。

 これに長けた者は火王や炎王の二つ名で呼ばれる傾向がある。


〇雷気

 陽気の一種。

 特殊な心法を運用することで発現する。

 これを扱う武功は雷功と呼ばれ、終南派の五雷頂印や河北彭家の霹靂神拳が有名。その他にも西門世家や衡山派が雷功を扱うと知られている。

 武侠作品において、主人公が広く知られていない雷功の門派というのもよくある。理由は不明、たぶんかっこいいから。


〇陰気

 人の持つ陰陽の気の片方。

 人であれば誰しもが持っているものであるが、女性が多く保有する。

 そのほかの意味として死そのものを指す場合や、寒気や屍気などの陰に属する気を指す場合がある。

 陰気に極めて偏っている武功を極陰の武功といい、天魔神教の素手魔功や北海氷宮の氷白神功などが存在する。


〇寒気

 陰気の一種。または陰寒の気。

 特殊な心法を運用することで発現する。

 代表的な使用者は北海氷宮。そうでなくとも寒い地域に存在する門派がこの気の扱いに長けている傾向がある。


〇屍気

 陰気の一種。または死気。

 人が死んだときに生じる気。

 作品によっては魔気の正体ともされる。


〇血気

 おそらく陽気の一種。

 吸血功に吸われる際は生命力や精気と共に吸い取られえる。

 呪術師が 僵尸(きょうし)(キョンシー)を作る際は、この血気と屍気で陰陽の調和をとっているものと思われる。

 詳細不明。


〇鬼気

 おそらく陰気の一種。

 ここでいう鬼とは怨霊や地縛霊などの幽霊のこと。

 転じて死した後の存在が放つ気のことと思われる。

 この気が強い場所で修業を積むこと強くなるとされることから、生者にとっては負担となる種類の気と思われる。

 詳細不明。


〇濁気

 この気の定義は二種類存在し、いわゆる空気中のに存在する気『源気』の中に存在する淀みとして分類される気と、心法が目的とする気以外を分別して呼ぶ気である。

 前者は武人にとって害にしかならず、これを細かく分類できない武功は早く強くなることができても底が浅く頭打ちになりやすい。

 後者の場合はより精錬された気を目的とした心法であることから、時間が長くかかってもより深みのある武功となる。


〇魔気

 魔功を運用することで発現する。

 作品によってその性質は異なり、赤子の死体からとれる精髄で内功を積む残虐な気である場合や、単純に死体から採取できる屍気を魔気と呼ぶ場合もある。

 あるいはまた別の作品では普通に運気をすることで源気から積むこともできる。

 総じての特徴として、いわゆる正派の正宗派武学を学んだ者にとっては忌まわしい気と感じられることが多い。あるいは物騒な気とも。

 内功として積みあがる速度が速く、同程度の境地の正派人を相手取っても負けない程度には強くもなれる。

 一方で安定性を欠き、走火入魔に陥る可能性が比較的高い傾向にある。


〇剣気・槍気・刀気・拳気

 体の中に存在する内功を武器や肉体を通して外に発現させた状態、あるいはその気のこと。これを成した者は絶頂の境地とされる。



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