用語解説・薬剤編
用語解説・薬剤編
・丹薬と霊薬と内丹
武侠小説において、すべて薬として扱われるものであるが、微妙に定義が異なる。すべてひっくるめて霊薬と称することもある。
性質が陰陽どちらかに偏っているものがあり、特に陰に偏っているものを極陰、特に陽に偏っているものを極陽と称する。
極陽の霊薬を服用する時は、同質である極陽の性質を持つ内功心法を運気して吸収するか、極陰の霊薬・内丹などを同時に服用する必要がある。逆もまた同じ。
極陽、あるいは極陰の霊薬をそのまま服用すると、熱気で体内を焼かれ内傷を負うか、冷気で体内を凍らされ内傷を負うことになる。
丹薬:錬丹術により作り出された薬。一般に複数の材料を使用して作る。極陽の武功専用、あるいは極陰の武功専用に作られた丹薬でもない限り、陰陽が偏ることはない。
<例>:大還丹(少林派)・紫疎神丹(武当派)・大覇王丸(河北彭家)
霊薬:自然界に存在し、単体で絶大な効果を得る薬。陰陽どちらかに偏っている場合もある。
<例>空清石乳・百年雪参・千年何首烏・千年朱果(極陽)・雪蓮実(極陰)・天氷重水(極陰)
内丹:霊物と呼ばれる特異な生物の体内で生成される物。長く生きた霊物の内丹は大きくなったり、数が増えることがある。陰陽どちらかに偏っている場合もある。
<例>萬年火鯉(極陽)・千年九尾狐・蛟龍




