日常 幼馴染みへの報告
本日二話目の投稿です。
分かりにくいですがエピローグのようなものですね、はい。
前書き長くて申し訳ないけど…これだけは、物語始まってもないのにブックマーク付けたり感想コメント送って下さったりしてくれた方々、ありがとうございます。本当に嬉しいです。
2020年11月28日
「ん~、うにゃ~~。」
朝かぁ目覚め最悪だぁまだ寝てたい。
ん?というか、今の声、だれ?たしか一人で寝てたはず……。
「あっ紫苑も起きた~おはよ。」
「…ん、おはよレイ。それで、何で私と同じベッドの上にいるのかなぁ?」
まだ重いまぶたを開くと、同い年なのに私より一回り以上は小さい幼馴染み《槐レイ》が私を眠そうにしながら見上げている。
うん、起きた~じゃないんよなぁ。もう二十歳なんだから、そろそろ不法侵入は犯罪だと教えるべきだろうか…いまさらかなぁ。
「…だって紫苑、最近レイにかまってくれないから。それも二週間もだよ!理由は話してくれないしレイから理由を聞こうにも家に居ないし…だからこうして朝から来たの!今日は休みでしょお話したくて。」
あぁ、これは…私が悪いな。うん。せめて理由は話した方がよかったかもしれない。…いや、でもいくら幼馴染みでも……。ん~うん、レイなら信用できるかな、それに色々と我慢させてたみたいだし。
「レイ、ごめん。」
「…ねぇそれって何に対しての謝罪かな?レイを独りにしたこと?理由を話さなかったこと?…いや、何でもいいや。そりゃぁさ、レイだって紫苑に隠してることあるし最近は特に忙しいから紫苑のことみれない時もあるよ、でも!レイは──」
「はい、スト~ップ。」
少し興奮気味のレイを抱きしめながら落ち着かせる。
「レイ、ちゃんと理由話すから落ち着いて、ね」
「ん。」
「えっとね、その、VTuberになることになってそのための準備をしてる最中なんだよね。」
「んにゃ?!!!!え、なんで紫苑がVTuberを……。」
「あ、やっぱりレイも知ってるんだぁ人気らしいね~。私は知らなかったんだけど実は友人が個人勢のVTuberらしくてね、準備手伝うから紫苑もって誘われたの。」
「VTuberの友人!?え、じゃぁ紫苑も個人勢としてデビューするの??」
「違うよ~。私も誘われた時は個人勢としてかなって思ったんだけどちょうど『Vのおと』っていう事務所が4期生の募集し──」
「『Vのおと』!?」
レイがオウムみたいになってる。こんなに驚いてるのは珍しいから少し面白いなぁ可愛い。
でもまぁ驚くのも無理ないかなぁVTuberをしってるなら『Vのおと』事務所の事もしってるよねぇ。あとから知ったけどこの業界だと有名な事務所らしいからなぁ。
「うかったの?…いや、紫苑の事だからうかったんだろうけど。ということはあの三人のうちの一人が紫苑ってこと?…えぇ。」
「びっくりだよねぇまさか飛び入りでうかるなんて。マネージャーさんとは顔合わせたけどいいひとそうだったし同期の二人とはオンライン通話で話したけど可愛いかったよ~。」
「スゥー…今日は帰るね。ちょっと確認したいことができたから。」
「えっあ、うん。」
「それじゃ!」
本当に帰っちゃった…それにしても、レイってVTuber知ってたんだなぁ。あの反応だと結構なファンなのかな。
ん~まぁいっか。いきなり起こされたようなものだし、二度寝しよ。
書き忘れていたのですが作者の創る作品のテーマは『二面性』です。ギャップと言ってもいいのですがその域でとどまるかわからないから二面性。
まぁともかくギャップのある女性って可愛いよね。