story24 白豹ーマカナ
海を駆け、障壁をくぐり、クッリクに迫るのは、青白い雷だった。
そしてそれは、クリックを貫き失神を起こしてもおかしくはなかった。
・・・が、
「サブウェポンッ!」
直撃のコンマ数秒前、それは何かによって防がれた。
「これを使うとは思わなかったろう?」
「・・・へぇ~」
雷撃を防いだそれは、いわゆる重盾だった。
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必勝を狙った一撃だったそれは、思わぬ事態となる。
重盾を地面に刺し、電気を地面に分散。性質をよく理解したものだ。
「『解』」
まず覚醒状態の刀を納め、魔力を練る。海は消え、水もはけている。
「ラムゥ、シヴァ頼むからケンカしないでくれよ」
「主が言うのだ、頑張ろう」
「まあ、わかったわ」
「ほんとか?まあいいや『白豹刀・ジャガーの戦士』」
その劍は、黒曜石のように澄んだ黒で、それを覆うように、雪のような靄が降り、刀との間にスパークしている。
「まだ覚醒するのかよ・・・うんざりだ」
「こっちもなんでまだやれるか不思議だ」
まず牽制をかけるように、動いたのは俺だった。
地面に刀を刺し、
「『駆ける氷豹』」
生き物が地を駆けるようにクリックに向かって、氷塊が進む。
「『反射吸収』」
簡単には効かない・・・のはわかっていた。
「『豹の戦士団』ッ!」
「『槍乱翠嵐』ッ!」
クリックの、重盾と槍を持つその姿は、槍盾戦士と呼ぶに相応しいものだった。
「相性は最悪か・・・『雷の流星』」
「『金剛石を穿つ水』」
「『黒炎王』、『雷の一蹴』」
「『衝撃返還』」
「『氷炎雷の体術』」
「『津波』」
ここまでの連撃で、魔力が尽きそうになってきた。次が最後の攻撃。
「『炎刀・阿修羅』、『阿修羅王』」
「『Godուր Աստծո, արի: Ձեր երեխային հզորացրեք ձեր ուժերով: Եվ մենք հանձնվելու ենք ձեզ համար:(水神よ、来たれり。汝の力を持って小生に力を与えよ。さすれば汝のためをもって切り伏せよう。)』」
一応室内であるため、風は基本起きないはずであるのだが、二人の間に風が流れる。
「『炎舞桜乱・烈火煉滅|・改』ッッ!」
「『水神のしもべ』ッッ!」
そうして二人の技は、
お互いの腹を深く刺していた。




