33話:(最終話)達也、シリコンバレーをめざす
そして2016年も終わり2017年を迎え1月の受験前の総合テストで、達也、遂に主要五科目でトップになり、数学、英語、100点という結果を出した。そして大学見学に行き緑の多い、東京工業大学のすずかけ台キャンパスが気に入り東工大を受験することにし出願書を提出し受験して合格を勝ち取った。実は、木谷仁も東工大出身だった。
合格祝いパーティーを開き木谷仁、達也と両親の4人で大いに喜んで、この日は木谷仁と成宮賢はビールで乾杯の後、日本酒を飲み母のスザンナはワインを飲み達也はビールでを飲んだ。その後、成宮賢が突然、自分と祖父の成宮時達の話を始めて、自分がその時の成宮時達になった様な気がすると言い、感極まって涙を見せた。すると木谷仁が先輩が泣くなんて信じられないと言いあれだけ厳しい人だったのにと、もらい泣きした。
そしてスザンナは達也を抱きしめると達也は恥ずかしいからやめろよと言ったが手は離さず大粒のスザンナの涙が達也の顔に流れた。すると達也が、やったー本当に受かったと叫んだ。次はアメリカに渡りシリコンバレーに挑戦するぞと雄叫びを上げた。そうしてスザンナがリビングの2つのソファーに成宮賢と木谷仁を寝かし達也とスザンナは自分部屋で寝た。
翌朝、7時にスザンナリビングに来てトーストと、おにぎりどっちが良いと聞くと成宮賢と木谷仁が、とりあえず珈琲を入れてと言った。達也はおにぎりと味噌汁と目玉焼き、スザンナはベーコンエッグと珈琲を食べた。成宮賢と木谷仁は飲み過ぎたようで、さかんに水分を取っていた。30分位して木谷仁が帰りますと言い、その前に、皆さん、お手を拝借、達也君の東工大合格を祝って3本締めをしましょうと言った。
そして、いつもの調子で3本締めをして終了した時、おめでとう達也君、次はシリコンバレーで大暴れしてくることを期待するぞと肩をたたいて帰って言った。2016年、3月に成宮達也は橫浜市緑区のすずかけ台キャンパスの学生寮に愛用の竹刀を持って入った。その後も継続し勉強を続けて、最近、流行りのAIの研究を始めた。その後、2017年からNTTドコモでAI研究のグループに参加した。
2019年の5月、UCSD、カリフォルニア大学サンディエゴ校の留学を決めて、5月10日の朝、成田空港から真っ青な大空に、達也の乗った飛行機が大気を切り裂いて上昇していった。達也もシリコンバレーの中を切りさいて、大きな仕事を成し遂げろと、成宮賢は、感慨深げに見送り、奥さんのスザンナは、達也の今迄の頑張りと、別れ際の軽いキスを思い出し大粒の涙がとめどもなく流れ出した。(終了)読破ありがとう、今後のために感想を書いて下さい宜しくお願いします。




