30話:達也のカリフォルニア旅行
3月16日からスザンナの故郷カリフォルニア、サンディゴ、シリコンバレー、ディズニーランド、ラスベガス、UCLA見学の6泊8日の旅行に出かけた。最初に成田からサンフランシスコに飛んで、空港でレンタカーを借りて、シリコンバレーのグーグル本社の周りを走り、コンピューター博物館、NASA・エイムズ・エクスプロレーションセンター、モフェットミュージアムを見学した。
最後にマッキントッシュの生みの親、スティーブ・ジョブズの眠るサンノゼ・パロアルトのアルタ・メサ祈念公園の墓地を訪ねて、墓の前で、3人が手を合わせて、お参りした。息子の達也もジョブズの事は知っていて、アイフォンを作った人だねと感慨深げに言った。その後、空港近くのホテルに宿泊した。翌日、ロサンゼルスに飛んで、UCLA・カリフォルニア大学ロサンゼルス校を見学し、名所、サンタモニカ、ハリウッド見学をして、ビバリーヒルズの町並みを見た。
昼食後、レンタカーでディズニーランドのアナハイムへ行きレンタカーを返して、ホテルに入り、シャワーを浴び、夕食をとり、早めに床についた。翌日はホテルのバスでディズニーランドへ行き、昼食後、14時頃、ディズニーランドを出てアナハイム駅までタクシーで行きアムトラックという列車に乗って、サンディエゴへ向かった。
あらかじめ、姉の成宮照子に電話を入れてあり駅まで迎えに来てくれ、その後、姉の家で、夕食をとり息子の成宮達也を紹介した。彼が将来、カリフォルニア大学ロサンゼルスかサンディエゴを目指していることも話した。翌日は姉の成宮照子と旦那さんが数年前からサンディエゴヨットクラブに入りヨットクルーズを楽しんでいると聞いて成宮賢がヨットクルーズに連れて行ってと依頼した。
すると、翌日、3月20日、サンディエゴ湾、周辺の半日にクルーズに連れて行ってくれる事になった。翌朝8時に家を出て8時半にヨットクラブにつきレンタル・カタマラン・クルーザーヨットを借りる手続きを取って9時半に姉の成宮照子の旦那さんがカタマラン・クルーザーヨットを運転して、出発した。暖かいサンディゴ湾の日射しを浴びて出発すると岸から離れサンディエゴの摩天楼が見えて気持ちよかった。
この日は快晴で多くのセーリングヨットが出ていて壮観だった。その後、沖へ出ると船の周りにイルカの群れがヨットと併走する景色が見え、何枚も写真を撮った。そうして成宮照子が用意してきたサンドィッチとコーラを食べながら成宮賢が、俺も会社退職したから、ちょくちょく遊びに来るので宜しくと言った。できたら、ヨットの免許も取りたいなと言うと成宮照子も今年、免許に挑戦するつもりだから、一緒に取ろうと言った。
そして、達也にも遊びに来て良いからねと優しく言った。すると達也がこれからもよろしくお願いしますと頭を下げると、そんなに、堅くならなくても良いのよと言い、どうせ、家が大きいから泊まれる部屋はあるのよと豪快に笑った。そうして日が傾いてきた17時過ぎにヨットクラブに戻りヨットを返して家に戻った。明日は動物園、水族館、UCSD・カリフォルニア大学サンディエゴ校の見学しに行こうと言われた。
翌日は、朝9時に起きて姉の成宮照子の運転で午前中に動物園、水族館を見学して、昼食後、UCSD・カリフォルニア大学サンディエゴ校を見学した。大学は、広い敷地に緑が多く、きれいなキャンパスだった。変わった形の近代的な建物が多かった。留学生はUCSD Extensionで勉強する事になると言い、その個性的な建物を案内してくれた。キャンパス内を市電が走り交通の便
も良いみたいだ。この景色や学んでいる若者を見て成宮達也は、ここで学びたいと思った。
その後、家に帰り、今から全部英語で話そうと言い今日の感想、今後の方針、抱負を述べないと成宮照子が達也に言うと堰を切ったように英語で感想と今後の方針を述べ、UCLA・カリフォルニア大学ロサンゼルス校でなくてUCSDカリフォルニア大学サンディエゴ校で学びたいと言った。絶対に入るので、その時は、下宿させて下さいと言うとOKと成宮照子がいった。いままで大人しくしていた母のスザンナが、その時は宜しくお願いしますと頭を下げた。




