表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
這い寄る者  作者: ツヨシ
3/10

法律上結婚できる最低の年齢でさずかり婚でもしたのかという想像もできますが、私の推測ではただ単に夫婦そろって若く見えるだけなのではないのかと思われます。


そしてその高校二年生の娘が問題だったのです。


問題があるといっても、本人の人格や言動に問題があるわけではありません。


問題なのはその容姿でした。


足が長くて顔が小さく、全体的にやや細身にもかかわらず、胸のふくらみだけは人一倍あるという見事なプロポーション。


まるで白人のモデルでも見ているかのような体つきでした。


そしてその身体の上にある顔。これまた滅多にお目にはかかれないような美人でした。


しかも美人なのに冷たい印象はまったくなく、充分に愛嬌もあるという完全無欠と言っていいほどの美少女。


誰かが「アイドルになればいいのに」と言いましたが、その辺の並みのアイドルでは彼女には到底太刀打ちができません。


アイドルどころかモデルでも女優でも、余裕でやっていけるに違いない女神。


そういう存在なのでした。


しかし本人は芸能界というところにまるで興味がない上に、彼女の両親も、二人に言わせれば「あんな世界」に娘を進ませることを良しとしませんでした。


しかしそんな特級な逸材を、まわりがほおっておくはずがありません。


下柳の娘さん、名をまゆ子といって私はまゆちゃんと呼んでいましたが、そのまゆちゃんを目当てに、マンションの周りをうろついたり、時にはマンションの中まで入ってくる人がいました。


その多くはまゆちゃんと同世代の高校生でしたが、それ以外にも大学生、若い成人男子、はては中年男までがそれらの輪の中にいました。


それにくわえてかつてまゆちゃんを芸能界に誘って断られたのに、諦めきれずにいる芸能プロダクションの関係者が何人も。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ