残照
蛇に出会えない
泉の滸にいない
けれど 硬い 蛇の兄弟の
運命への抗いを 忘れないで
見渡すこの街の遥か西方で
もつれ合うことを嫌った抵抗が
太陽に飛び込み自殺を図ったのを
無惨に立ちこめた異臭を
鼻唄で紛らわし
無かった執念にすることだけは
しないで
真っ黒な絶望のような
人生だったと
憐れみを込めて語ることだけは
しないで
────────────────────────
あとがきてきに。
こうして蛇の詩を書いているんだが、お読みいただいている皆様は、蛇の詩だからお読みいただいているのか、まぁないと思うけど、冬葉蛇の詩だからお読みいただいているのか、わからない。わからなくて、わからなくて、ムズムズする。だれか、教えてヨー。