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錯綜する情報

 私はウルファネアコマンダーとして本気を出すことにした。説明しよう!ウルファネアコマンダーには、特殊能力があるのだ!


「コマンダーエール!!」


 ウルファネア戦隊・ロザリンジャーの全員が白い光に包まれた。


「これは…?」

「にゃふ!?元気ビンビン!」

「すげ…」

「力が…」

「魔力も増幅されてる?」

「……………(手をグーパーしている)」


「ふっふっふ。説明しよう!コマンダーエールは、なんとロザリンジャーのスーツ性能を2倍に強化しちゃうのだ!さらに、私が解除するまで効果は続くのだ!さあ行け!戦士(ロザリンジャー)達よ!!」


『ロッザリンドォォ!!』


「待て!なんでまたそれをチョイスした!?」


 しかし私のツッコミも虚しく、ロザリンジャーは驚きのスピードで走り去った。


「…もはや皆の合言葉…あだだだだ!?ロープッス!謝るッス!」


「やかましい!」


 凛花にあたりつつ、先に進むことにしました。このフロアは探し尽くしたみたいだし。





 地下13階でポッチというか、ウルファネアボーイ6号を名乗る少年の目撃情報があった…のだが…


「ロザリィ、こちらミルフィリアですわ」


「ミルフィ?ポッチを見つけたの!?」


「いえ…その…ロザリィはポッチ君…ウルファネアボーイ6号と合流してないのですよね?」


「うん」


「ヴァルキリーも…そちらに居ますよね?」


「うん」


 現在、うちのヴァルキリーは世紀末覇者的センスの馬になって魔物を蹴散らしてます。

 なんか、デジャ・ビュを感じる質問だなぁ。


「ジェラルディン様は…」


 あや?なんか違う質問が来た。


「多分まだ12階を泣きながら走り回ってるよ」


「…なんで泣いて…いえ、ロザリィのルチルさんとルシルさんは帰宅されてますのよね?」


「うん?確認はしてないけど、あの子達はその辺をわきまえてるから帰宅してるはずだよ」


「です、わよね。実は…」


 ミルフィは言いにくそうにしていたが、ポッチではなくウルファネアボーイ6号に救助された冒険者を見つけたらしい。

 そこまではよかったのだが、ウルファネアボーイ6号はロッザリンドォォと叫びつつ髪を振り乱して荒ぶる筋肉美女と、わははははと笑いながら戦う筋肉ムキムキの獣人と、双子らしき可愛い子供…ただし炎と氷を操るとんでもないちみっ子を連れていたそうだ。


「実家とジェラルディンさんに連絡…」


「ポッチ、ポッチィィィ!!」


 泣き叫びながら爆走するオッサンには連絡するまでもなかった。今、走り去った。

 実家に連絡したら、やはり我が家のかわゆい弟妹はちゃんと帰宅していた。ポッチの無事のみを伝える。




 何故同行者が増えた。





 マジで何があったの!?

 ポッチィィ!!




「事件の匂いがするッスよ!事件の影に、やっぱりロザリン!というわけで、吐くッス!!」


「何を!?」


「どーせロザリンドちゃんがなんかをやらかしたせいに決まってるッス!」


「決めつけられた…だと!?人をトラブルメーカーみたいに言うんじゃない!」


「いや、名探偵リンカの勘が告げているッス!犯人は、ロザリンドちゃんッス!よーく思い出してみるッスよ!ポッチ君にチートなアイテムをあげた覚えは!?」


 不本意だけど、一応思い出してみることにした。そういや、ロザリンジャーの中でポッチには…


「あ!ツヨシだ!」


「どこのジャ○ーズッスか?」


「そっちじゃないわ!筆!(ペン)は剣より強しのツヨシ!」


「え?ダジャレ??」


「謎は…謎はすべて解けた!」


「ちょ!それ自分が言いたかった台詞うぅ!!」


 泣きじゃくる凛花(バカ)は放置するとして、今すべきはポッチ救出!


「緊急通信!ポッチは13階かそれより下の階層にいることが判明した!ロザリンジャー、ディルクは急行せよ!」


了解(ラジャー)!」

了解(ラジャー)!」

了解(ロザリンジャー)!」

 え?

「それいい!了解(ロザリンジャー)!」

 聞き間違いじゃなかった!よくないわ!

了解(ロザリンジャー)!」

了解(ロザリンジャー)!」

了解(ロザリンジャー)!」


「誰だ、了解(ロザリンジャー)!とか言い出した奴!それから、追加情報です!ポッチは恐らく私・ジェラルディンさん・ルチル・ルシルの偽物と一緒にいます」


「何それ!?」


「ロザリンドちゃんのせいッス」


『ああ…』


 全員が一瞬にして納得した。なんでじゃぁぁ!!


「待って!今回はたまたま多分私のあげたアイテムというか武器が原因だけど、奇っ怪な現象の原因が全て私みたいな反応やめて!」


「……全てとは思ってないけど、これまでの経験からか妙な説得力があるんだよね。ごめんよ、ロザリンド」


「くっ…」


 ディルクはいつでも私の味方と信じてたのに!


「と、とにかくポッチを見つけますよ!」


了解(ロザリンジャー)!』


「それはもういいから!!」


 ポッチ、もうすぐ助けに行くからね!お姉ちゃんのメンタルが瀕死だけど、お姉ちゃんは…ウルファネアコマンダーは頑張ります!


 次回、ウルファネア戦隊ロザリンジャー!


「僕は、戦う!お姉ちゃんみたいに他人を守れる人間になるんだ!」


 優しいポッチが立ち上がる!少年に立ちふさがる強敵…

 進め、ウルファネアボーイ6号!負けるな!ウルファネアボーイ6号!


次回『燃えよ、(ペン)』をお楽しみに!! 


※内容は予告なく変更になる可能性があります。ご了承ください。


 さて、もう91話ですね。今回も100話記念イベントを開催中です。

 詳しくは活動報告をご覧ください。

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