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帰宅とモフモフとイチャイチャ

 ディルクとイチャイチャしながら帰宅した私達。御者さんが悟りを開いたような顔をしていたが、気のせいだと思いたい。馬車は私達を自宅前で降ろすと、またバートン邸に戻っていきました。


 帰宅すると、私は即座に食事の用意にとりかかった。時間を無駄にはできない!今日は時短料理にします!全てはモフモフのために!!


「あれ?モフモフしないの?」


 ディルクが首をかしげた。


「モフモフしたら寝食忘れますから。ディルクを腹ペコになんてさせませんよ!お腹のギャオスを完全封印して、万全の状態でモフるんです!」


「……ギャオスって……そっか。俺、お風呂掃除してくるね」


 ディルクはお風呂を掃除してお湯をためたら、仕事してたみたいです。


「できたよー」


 今日は具だくさん肉団子スープ、パン、ステーキ、ほうれん草ソテーにニンジングラッセです。肉団子スープは出しただけ。時間停止バッグ様万歳。


 そして、いざモフモフ!と思ったら、ディルクから待ったがかかりました。


「ダメ!お風呂入ってから!俺が汗臭いかもしれないし!」


 じゃなきゃモフらせない!とディルクが言うので、仕方なく待つことに…………いや、折角だから一緒に入ればいいんじゃない?むしろしっとりした毛も楽しみたい!


 というわけで、バスタオルを巻いて突撃しました。


「……………え?」


 ポカンとするディルク。まさか風呂に突撃するとは思わなかったのだろう。今までもしたことはない。一緒に入ることもある。しかしそれはディルクがやりすぎた結果、私が疲労困憊で動けない時である。


「洗ってあげる」


「…………!!?い、いい!自分でするから!あっ、こら…!」


 ディルクのすべすべ肌に石鹸を擦り付ける。


「いいからさっさと獣化しなさい…それともこのま「かしこまりました!!」


 最後まで言わせてもらえませんでした。身の危険を感じたようです。というわけで、ディルクを洗います。


「ふんふ~ん」


 あわあわブクブク~。いや、楽しい!獣化したディルクを洗うの、超楽しい!


「…楽しそうだね」


「うん!」


 ディルクは諦めたらしく、私の好きにさせている。むう…しかしこんなに楽しいとは思わなかった。またやろう。

 ふと、そういやエロいマンガなんかだと、体を擦りつけて洗うよなぁと思いついた。下は水着だし、別にバスタオルを外しても問題ない。


「ロザリンド?」


 私の手が止まったから、ディルクが不思議そうに首をかしげた。そして、水着姿の私にぎょっとする。


「え!?何!?ちょ………にゃ、にゃあああああ!?」




 それ以降はモフモフするはすが…こう、性的な接触になってしまいました。それはもう全身くまなく、よーく洗ってあげましたよ。


「………うう…」


 現在、ディルクはぐったりなう。私はディルクにドライヤーをかけて丁寧にブラッシングしています。完全獣化で裸のディルク。何やらモゾモゾしてますが、全身乾燥させるまでは下着もあげません。乾かすのも楽しいのです。


「ふみゅ…ゴロゴロ」


 背中や顎らへんは気持ちいいみたいですね。可愛いなぁ。たまにディルクにスリスリすると、ディルクも甘えてスリスリしてくれる。幸せだ……


「ふはー」


 洗いたての背中にすり寄る。乾いていてフカフカでいい匂い…ふわっふわのモッフモフですよ!最高のモフ心地です!


「にゃあ!?そこは…!」


 ディルクを仰向けにしてお腹から下も乾かす。


「………………にゅう…」


 あ、ダメだな。プルプルしてうるうるなディルクが可愛い。しかし、忘れてはいけない。猫のように愛らしかろうと、ディルクはあくまで黒豹なのである。彼はけして草食ではない。誇り高き猛獣なのである。






 つまりやり過ぎた私が猛獣さんスイッチを連打しまくった結果、おいしくいただかれました。








 もっとモフモフしたかったけど、濃厚にイチャイチャしたので満足です。


「……………………ん」


「ロザリンドは可愛いし…本当に綺麗になったなぁ…ねえ、ロザリンドは本当に俺で良かったの?」


 ディルクが私の頬を撫でている。もう朝かぁ…起きたくないなぁ。ディルクでいいかって?ディルク『が』いいんだよ。他なんかいらないよ。


「臨時講師を引き受けたのは、ロザリンドに話した理由もあるけど不安だったんだ…きっと俺よりかっこいい人もすごい人もいるし…アルディン様とロザリンドが本来は婚約する予定だったんだよね?」


 ディルクが優しく髪を撫でた。


「…愛しているよ…どうか離れていかないで」


 あまりにも切ない響きに、手が伸びた。


「いや、むしろ離してやらんから」


 力一杯抱きしめてやった。


「…ロザリンドさん」


「なんでしょうか」


「いつから起きてましたか?」


 ディルクは涙目で真っ赤になってます。やはり独り言でしたか。すまんね。


「ロザリンドは可愛いし…綺麗になったなぁ辺りから」


「最初じゃないか!」


「寝ぼけてたので返事ができませんでしたが『ディルクでいい』んじゃなくて『ディルクがいい』んです。そこは間違わないで。愛してます。他にどれだけいい男が居たって、ディルク以上に私の好みのどストライクな男性は居ませんよ。しかも、昨日も惚れ直したし…もはや好みの男性はディルクだと言ってもいいぐらいです」


「…本当?」


「うん、本当。そもそもこの私が愛してない男に身体を許すと思います?」


「……思わない」


 嬉しそうなディルクを見て、キュンキュンした結果…ちょっかいをだしてもう1回盛り上がってしまったのは仕方ないと思います。今朝は遅刻ギリギリになって焦りました。しかし、後悔はしてません。今日も私は幸せです!

 結論、安定の色ボケカップル。なんか書いててホッとします(笑)

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