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ポッチの強制的大冒険

 前回までのあらすじ。ローゼンベルク家の双子はジェンドのお父さんに綺麗な場所に連れていってもらったんだって。僕も行きたいなって言ったよ。





 そして今、僕はマスクをつけたジェンドのお父さんに抱っこ…というか担がれています。


「わはははは!お前の願い、叶えてやろう!!」


「…願い?」


「我が主…じゃなかった、ロザリンド様のために素晴らしい何かを作るため、美しい場所を見てみたいのだろう!このウルファネアマスクが、おすすめスポットに連れていってやろう!!」


「…なんでマスクつけてるの?ジェンドのお父さん…」


「水くさいな、パパと呼べ…ではなかった、ウルファネアマスクだ!」


 どうしよう、地味に会話が通じない。困惑する僕に、双子が首を振った。


「その格好の時はウルファネアマスクなんだよ」

「ひーろーの正体は秘密だから、知らないふりをしてあげるのが大人のマナーなんだよ」


 ジェンドのお父さんは、ローゼンベルクの双子からも気を使われているらしいです。後でジェンドにチクろう。


「ウルファネアマスク、ジェラルディンおじさんが連れてってくれた蒼の洞窟に連れていって」

「ウルファネアマスク、ジェラルディンおじさんが連れてってくれた花畑にも連れてって」


「わはははは!任せろ!」


「「きゃはははは!!」」


 ジェンドのお父さんは右肩に僕、左肩に双子を担いで走り出した。


「は、走っていくの!?」


「いや、転移する!」


 よかった、移動方法はまともだった!






 なんて思った僕がバカでした。


「わはははははは!!」

「「きゃははははは!!」」

「うわああああああ!!」


 魔物がうようよいる洞窟を爆走する迷惑なジェンドのお父さん。

 そして、的確にジェンドのお父さんをサポートして魔物を燃やすルチルと魔物を凍らせるルシル。流石はローゼンベルクの…いや、ロザリンドお姉ちゃんの弟妹だ。


 そして、おすすめスポットに到着した。青く輝く水晶と湖…温泉らしいけど…はとても綺麗だった。

 早速スケッチして、すてんどぐらすの図案も作成する。僕の手元を照らしてくれるルチル。ここに魔物は入れないらしいが、背後で聞こえる断末魔が気になります。きっと今夜はご馳走です。



 さて、次も担がれて移動する僕。ちょっとかじられそうになったり、落ちそうになったりと大変スリリングな移動でした。

 七色に輝く花は夜の方が綺麗だからと昼間でも綺麗な場所につれてきてくれました。


「わぁ…」


 虹がたくさんできる滝。とても綺麗だった。僕はすぐさまスケッチをした。しかし、断末魔が気になります。ここには魔物が来るらしいです。綺麗だけど落ち着かないよ!


 だんだん、担がれて移動するのに慣れてきました。人は順応する生き物なのです。嘘です。ジェンドのお父さんが爆走するのに多少慣れた気はするけど、こんなボス的な奴が出てくるとか、聞いてないよ!


「わはははははは!!」

「「きゃははははは!!」」

「うわああああああ!!」


 しかし、ジェンドのお父さんはやはりおかしかった。ボス的な奴も蹴りで一撃とかおかしい。強すぎる。非常識だ。


「今夜はご馳走だな!こいつはうまいぞ!」


「「わーい」」


 そして、ジェンドのお父さんになんの疑問ももたないローゼンベルクの双子は、確実に大物になると思いました。


 それから海中洞窟とか、睡蓮が綺麗な池とか、雲の上からの景色とか…綺麗な風景をたくさんスケッチできましたが、ついに事件が起きました。


 それは、一瞬の油断だったのだと思います。




 ジェンドのお父さんに魔物がぶつかり、僕はそのまま穴に転がり落ちてしまいました。ボッチなポッチ…とかふざけているわけにもいきません。




 だ、誰か助けてぇぇ!!

 次回、ポッチが大活躍!?


「僕の尻尾が火を吹くぜ!!」


 ウルファネア戦隊ロザリンジャー!新たなる戦士の覚醒を、刮目して見よ!!


※お話は都合により大幅に改竄される場合がございます。苦情は受け付けておりませんので、ご了承ください。

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