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報告と今日の成果

 ギルドマスターとの話で消耗した私は、自宅でご飯を作っていた。今日は素晴らしい食材が沢山手に入ったから、きっとディルクが美味しそうに食べてくれるはずだ。


 不可説不可説転バッファローはシンプルにステーキにしよう。下味をつけて、ディルクが帰ってきたら焼いてあげるんだ。やっぱり焼きたてが美味しいものね。そして、米!肉と米は最高ですよ!もちろんお野菜もバランスよく…と料理が終わったところでディルクが帰宅しました。


「ただいまー」


「お帰りなさい!ごはんになさる?お風呂になさる?それとも…わ・た・し?」


 あざとく首をかしげてディルクを見つめる。


「ぐうっ…あざと可愛い!ロザリンドがいいです…」


「えへへへ、ご指名いただきましたぁ」


 背伸びしてディルクにキスをする。ディルクが私に触れようとして…




『アンギャォォォス!!』




 ディルクが赤面して倒れた。凄まじい腹の(ギャオス)でした。


「ご飯にしよう!ディルクのギャオスを鎮めないと!」


「ロザリンド、だから人の腹の音に名付けないで!というか、空気を読め、ギャオス!」


 ついにディルクも腹の音=ギャオスと認めました。今日はギャオス記念日ですね。




「うーまーいー!!」


 ディルクが不可説不可説転バッファローステーキを食べたら、目と口から怪光線が出て壁に穴があきました。どうやら食べた人物の能力により怪光線の威力が違うようですね。対策が必要だね………なんでやねん!

 いや今さらだけど、料理を食べただけで壁に穴があくっておかしいよね!?


 料理でパラメーターが一時的にアップとかがあったから、そういう感じ?料理への謎を残したままご飯を食べ終わり、お風呂に入ってまったりイチャモフタイムとなりました。





「そういえばね、今日のご飯はジェラルディンさん達と狩ってきたんだよ」


「そうなんだ」


 ディルクのモフモフは癒しだなぁ。うん、幸せ。顎をモフモフしながら話す。


「エクストラダンジョンでダンジョンマスターに狙った食材を召喚してもらって狩りまくったんだよ」


「そ、そうなんだ」


 流石ロザリンド、非常識だねと言われた気がするけど、気のせいだよね!


「今日の獲物はちょっと…だいぶ手こずったんだ」


「……そうなんだ?」


 危ないことはあまりしてほしくないなぁ。次からは俺も呼ぶように言わなくちゃ。というか、ロザリンド達がてこずる魔物なんてあ存在するの?と言われた気がするけど、気のせいだよね!


「じ、実はちょっとばかしその獲物の事でトラブルがあってね?」


「…………そう、なんだ?」


 あ、嫌な予感ってディルクの声がした気がするけど、気のせいだよね!


「…討伐不可能・監視対象魔物が次々消失する事件が起きまして」


「…犯人はダンジョンマスター」


「正解!そして、話はそれだけでは済まなかったのです」


 すごく嫌な予感がするってディルクが言ったような気がするけど、気のせいだよね!


「消えた魔物を狩りまくったのがギルドマスターにばれまして、前人未到の新ランクに昇格するって言われました」


「…謎はすべて解けた」


 ディルクさん、どっかの名探偵みたいだよ?


「え?謎??」


「実はギルドマスターからロザリンドへの面会申請が来てたから無視してた」


「へ??」


「多分だけど、ロザリンドのギルドランク昇格は狩る前から決まってたんじゃないかな?ロザリンドに指名依頼とかで面倒事だと嫌だから無視してたけど、そういうことか。昇格おめでとう、ロザリンド」


 ディルクが優しく微笑んでくれた。なんという癒しパワー!ディルクが純粋に私を祝ってくれている!


「でも、私は前人未到の新ランクとかいらない!私の称号は『ディルクの嫁』だけでいいの!!」


「そっか…ロザリンドは能力と実績はともかく、謙虚だもんなぁ」


 ディルクが照れた。マイダーリン超かわゆす。謙虚なわけではなく、変な称号はいらないだけですよ。

 そして今度はディルクが私をよしよししてくれる。フテた拗ね拗ねロザリンドはその程度で機嫌がなおったりしま……すん!

 どっちだよ!?というツッコミは拒否します。私のなかで変な称号による悲しみとディルクにかまわれる嬉しさが戦っている!


 うぐぐっ、慈愛に満ちた柔らかな笑顔と癒しのナデナデコンボだと!?





 こうかはばつぐんだ!!





「ふにゃ~、ディルクすきぃ…」


 私はディルクにメロメロですよ。


「ロザリンド可愛い…」


「もう新ランクとかどーでもいい…いや、よくない…よくない、けど…過去にクヨクヨするより、今この幸福(ディルク)を堪能すべきだよね!」


 ディルク限定・チョロザリンドはやはりチョロかった。仕方ないんです。ディルクという名の私の幸福の前では、総てが瑣末なのです!!


 しょんぼリンドをディルクは優しく癒してくれました。ジェラルディンさんもセットだからいいよね。ディルクも昇格させちゃおう。一緒に大物を狩りまくれば、すぐ昇格しちゃうよね!


 そんなことを考えながら、もふイチャな夜は過ぎていきました。

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