甘やかしを所望します!
お砂糖をまぶしました。
帰宅して夕飯を準備し、待つこと1時間。
「ただいま~」
「おかえりなさぁぁい!」
ロザワンコのお出迎えです!勢いよく帰宅したディルクに抱きつきました。これはもはやタックルでないかと疑うレベルの衝撃でしたが、流石はディルク。衝撃を受け流して平然と私を抱きとめました。
「…熱烈なお出迎えだね?」
「ディルクぅぅ、聞いてぇぇ!」
「うん?わかっ『アンギャオオオス!!』
「「……………」」
「ディルクのギャオス(盛大な腹の音)を鎮めるのが先だね!ディルクにひもじい思いはさせないよ!食べながらにしよっか」
「…いやもう、ごめんなさい」
ギャオスを恥ずかしがるディルク、かわゆす。ディルクは私をお姫様抱っこに抱き直してリビングに移動しました。
「じゃ、降ろすよ?」
ディルクは私の席に降ろそうとしましたが、今日は全力で甘える予定なので拒否しました。
「やだ。ディルクのお膝で食べる」
ぎゅうっとディルクにしがみつく私。甘ったれロザリンドであります。
「……………だめ?」
今日はとことん甘える予定です。でも、ディルクが嫌なら仕方ない。おねだりを聞いてほしくて、自然と甘えた声が出ました。ねぇ、いいでしょ?と首をかしげる。
「ぐうっ…!?ど、どうしたの?」
「…今日はディルクに甘えるんです。べたべたイチャイチャするの!」
ディルクにしがみつく私。ディルクは顔をそらしているけど、尻尾がご機嫌にゆらゆらしているから嫌がってはないとみた!首が赤いから、照れてる…のかな?
「……わかった。べたべたイチャイチャしようね」
ディルクはにっこり笑って私を抱えたまま自分の席に行くと、私を自分の膝に乗せて席に座った。
「ディルク、あーん」
「ロザリンド、あーん」
互いにご飯を食べさせあう私達。これこれ!これをしたかったんですよ!ああああ、癒される!満たされる!幸せ!今、私はリア充です!チョロザリンドですから、もうご機嫌ですよ!
「えへへ、ディルクだぁい好き!」
「くっ………お、俺も好き…あ、あああ愛してるよ」
ディルクからでこちゅーと愛してるよをいただきました。幸せー。
「えへへへへ」
デレデレしてたらディルクにスリスリされました。なんというご褒美か!昼間辛いことあったぶんのご褒美だね、きっと!
「で、何があったの?」
私は今日の出来事を報告しました。ディルクにより緩和されていましたが、私最大の不満が爆発しました。
「レティシア嬢に悪気はないでしょうけど、私は超・見る目がありますからね!うちのディルクは世界一素晴らしい旦那様なんだから!ディルクに比べたらアルディン様なんぞヒヨッコですから!」
「……え、そこ?」
そこ大事!罪悪感と当て馬感はディルクに癒されてどーでも良くなったけど、そこが納得いかないよ!
「そこです!ディルクは私の最愛・最高の旦那様なんです!」
「……うん。ロザリンドも俺にとって世界一可愛いお嫁さんだよ。最愛のお嫁さんだよ」
「うえへへへへ」
チョロザリンドはやはりチョロかった。ディルクにはにかみながら最愛のとか言われて、もうデレデレです。
「それで今日、やたらと甘えんぼうさんなのはどうして?」
「なんか罪悪感と当て馬感とディルクを微妙に落とされたモヤモヤ解消のために甘やかしていただこうと思いました。ディルクにちょっと甘やかしてもらえれば、私はご機嫌です」
「…俺もロザリンドに甘えられると嬉しいから、いつでも甘えてね」
なんとできた旦那様なんでしょうか!やはりディルクは最高の旦那様です!!
「ああ、サービスしようか。今日は完全獣化で寝てあげるよ。ブラッシングもする?」
なんと素晴らしい旦那様なんでしょうか!もはや神だ!!
「する!」
私により更にサラサラもふもふとなったディルクに甘えて寝る幸せ…!洗いたて、乾かしたての猫…じゃなかった黒豹様は正義です!
「あああああ…幸せすぎる…!」
至高のもふもふに顔を埋めて寝るなんて、贅沢…!ディルクのもふぽんぽん枕、最高!!
「…ロザリンド、甘えられると俺も嬉しいんだ。また甘えてね」
ぺろりとほっぺを舐められました。きゅんきゅんします。ディルクってば、余裕がある大人になっちゃいしたよねぇ…
「…うん」
ディルクは本当に最高の旦那様です。しかしこのあと、ちょっと…だいぶむらっとして悪戯しました。スイッチを連打した結果、朝(体力的な意味で)起きれませんでした。
学校を無理矢理単位制にしといてよかった。卒業も怪しいですよ、私。そんなことを考えながら、愛しのもふもふをベッドで堪能するのでした。
やり過ぎたとアワアワするマイダーリンに甘える朝はとっても幸せでした。あ、もちろん午後から学校は行きましたよ。
ロザリンドはディルクがいれば毎日幸せみたいです。ディルク限定でチョロザリンドです(笑)




