嫁がヨッパライダー
ディルク視点になります。
フィズ達を送ったら、ロザリンドは戻ってきた。
「さて、呑もっか」
「まだ呑むの?」
「故ちゃんのフォローしなきゃかなって、あまり呑まないようにしてたんだ。私が暴走したらよろしくね。頼りにしてます」
そう言われたら、ロザリンドに大変弱い俺は頷くしかない。
「し、しかたないなぁ…」
うちのお嫁さん、とっても可愛いから仕方ないよね。甘くもなるよ、可愛いから。
そして、ロザリンドは酔っぱらいになった。うちのお嫁さんは二人きりの時以外は禁酒にしよう、そうしよう。
「ディルク~、なんか暑い…」
「しまって!谷間が見えてる!」
「やだ、暑い…ぬぐ~」
「脱がない!」
「じゃあ、ディルクをもふもふしてがまんする~もふもふ~」
とりあえず要求が脱衣からもふりになった。完全獣化する俺。
「もふもふ~」
「ちょ!?うにゃん!そこは…!というか、なんで脱がすの!?」
「もふもふが堪能できないからです!」
目が真剣でした。流石はロザリンド…もふもふのためなら酔いも吹き飛ぶのか?抵抗もむなしく、全裸にされました。まぁ、完全獣化だからいいけどさ…
「にゃあっ!?」
「もふもふ~」
感触がおかしい。背後からのしかかるのはいつもだから別に問題ないけど、これは素肌!?
慌てて背後を確認したら、ロザリンドが下着姿になっていた。
「なんで脱いでるの!?」
「もふもふを堪能できないからです!しかし最後の理性で下着は脱ぎませんでした!」
結局脱ぐのか…俺の我慢は無意味だったらしい。ロザリンドは俺と二人きりの時以外は絶対に禁酒だな。よく注意しておこう。
「えへへ、もふもふ~」
俺の背中にスリスリするロザリンド。とてもご機嫌だ。
「ロザリンド、楽しそうだね」
「うん、だってディルクとぎゅーしてるから。えっちなことも好きだけど、ディルクに甘えるのもだぁいすき。新婚旅行、行けばよかったかな…」
「シンコンリョコウ?」
「凛の世界では、結婚式の後に旅行に行くことがあるの。普通の旅行でもいいから行きたいな。最近学校に行ってるからディルクとの時間がへってさびしい…」
しゅんとしたうちのお嫁さんが可愛い。よし、もっとお飲み。酔い潰そう。俺の理性が仕事してるうちに寝かしつけよう。
「ディルクすき…いっしょにいたいの…」
うちのお嫁さんが可愛すぎる。酔うと甘えるのか。たまに呑ませよう。とても可愛い。しかし久しぶりに性的な意味の我慢がつらくなってきた。でも酔っぱらったお嫁さんに手を出すのはためらわれる。
「……ロザリンドさんは俺をどうしたいの?」
ロザリンドにどうしたいのか聞いてみた。
「おはなししてまったりするの。いっしょにいてほしいの。りょこうにいけば、ディルクをひとりじめできるのに…」
うちのお嫁さんが可愛い。どっかに拐ってしまいたい。
「そっか。今すぐは無理だけど、新婚旅行しようね」
「…いいの?」
「うん。俺もロザリンドと行きたいから、今年中にはなんとかするよ。約束する」
「うん、うれしい…」
可愛い可愛いお嫁さんは、寝落ちしました。俺はお嫁さんに服を着せて寝かせました。彼女が寂しかったり悲しまないように隣に寄り添って眠りました。
ロザリンドは俺の毛皮に顔を埋めて寝ていました。
翌朝、可愛い可愛いお嫁さんが大変挙動不審です。
「記憶を抹消したいぃぃ!」
ごろごろ転がっているので首部分をはむっと捕まえて、自分の身体でくるんでやった。
「ひいい!?ディルクさん…あの、昨日は大変失礼しました…」
ロザリンドがよく言ってるけど、寝起きのモーニング土下座はきついねぇ。
「気にしてない。まだ眠いから、一緒に寝よう」
「わ」
またロザリンドの首部分をはむっとして運び、自分の身体でくるんでやった。
「もふもふ…」
たまにはこんな朝もいいよね…
そしたら、寝坊しました。二度寝は危険です。ロザリンドがあったかくていい匂いだからか、よく寝てしまいました。
「次からは目覚まし魔具をかけないとね」
「……お酒なんか二度と呑みません!絶対に呑みません!」
ロザリンドはそう言ったが、俺がお願いするとお酒に付き合うようになりました。前回の失敗をいかして、翌日が休みの日に誘っています。
俺に甘いロザリンド、可愛いです。普段から可愛いですが、酔うと甘えん坊になって更に可愛くなります。そして翌朝悶えます。そこも可愛いんです。
つまり、ロザリンドが可愛いのがいけないんですよね。俺のお嫁さんは世界一可愛いのです。
皆様、お気づきでしょうが、ディルクもそれなりに酔っぱらってました(笑)
ロザリンドの可愛さに酔ってたって?まあ、それもあるかな?
次で故ちゃん編は終了になる…はずです。




