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悪役令嬢になる予定でした。今は『普通の』侯爵夫人です  作者: 明。
ドドスコスコスコ☆ラブ貯蓄編
23/192

まさかの再会

 新章突入です。やらかした感はありますが、仕方ないですね!

 それは、無事飛び級制度がシルベスター魔法学園でも導入されて私が時間に余裕ができたころに起きた。


 ある~日、学園で、クラリンに出会った♪花咲く学園で~、クラリンに出会った♪(学園のクラリン。森のく○さんの音程で歌ってね)


 いやいやいや、待て待て待て!思考が明後日に飛んでったよ!?クラリン、カムバーック!?いや、居るよ。目の前に!!


「……………クラリン?」


「見つかってしまったわね、ロザリン」


「……………何してんの?」


「用務員さんよ」


 つなぎを着ている姿は確かに用務員さんですね。いや、そうでなく!


「本当に何してんの!?天に召され…じゃなくて神様になったんじゃなかったの!?」


「そうなのよ、ロザリン。これには深い理由があるの」


 クラリンは話し始めた。愛の神様になったクラリン。しかし、神様としては新米ぺーぺーのため大した力がない。だから自力で愛を成就させ、力を強くしようとしたわけだ。


 そしてクラリンは学校に目をつけた。思春期の少年少女が集う学校ならばラブが生まれる可能性は高い。それゆえ目立たない用務員として就職して働きながら、恋愛成就のお助けエンジェルとして日夜努力をしていたらしい。

 とりあえず、身元がハッキリしないじいさんを雇うなよ、学校。


 そして、クラリンは4月から用務員として潜伏していたらしい。全く気がつかなかったよ!


「なるほど」


 クラリンは愛の神であり邪神である。このまま愛の神としての力がないままだと、邪神が復活してしまうかもしれない。


「オッケー、クラリン!協力するわ!」


「ロザリン……」




 私たちはとりあえず、学内のカフェでお茶をすることに。隠蔽の魔法をかけたから目立たない。幸い今日はもう受ける授業もない。ディルクの仕事を手伝う予定だったので、ディルクにはちょっと相談に乗るから遅れると通信をしておいた。


「シヴァ方式で祈ってもらうのはダメなわけ?」


「あれは緊急事態だったからよ。本来はすべきじゃないわ」


「それは、確かに」


「先ずはイマドキの愛について学びたいわ。ロザリンとダーリンのなれそめを聞かせてほしいの」


「任せて!!」


 私は語った。ディルクへの愛を語った。出会いからゴールイン、ゴールイン後の幸せ生活まで。さらにディルクへの今の想いを語った。まだ語り足りないところはあるが、こんなところかとクラリンを見た。







 クラリンが、ムキムキだった。




 クラリンの顔はそのままに、御体がムキムキナイスバディに変身…いや変体していた。いや、上手いこといってる場合じゃないわ!!何!?その超進化!!世紀末、お前はもうご臨終的なムキムキナイスバディですよ!?


「クラリィィィン!??」


「ロザリンからのパワー、受け取ったわ。このパワーで、LOVE☆注入よ☆」


 そのムキムキは私のせいなの!?ディルクへの愛が、そのムキムキなの!?


「クラリィィィン!??」


 桃色に輝くクラリンから光が伸びていく。光についていくと、レティシア嬢がいた。



 そしてレティシア嬢がこけた。


「きゃあ!?」


「大丈夫か?」


 たまたま近くにいたアルディン様がレティシア嬢を抱きとめた。


「は、はい…ありがとうございます」


 恥じらいつつもアルディン様を見つめるレティシア嬢。


「気にするな。転ばなくて良かったな」


 色気もくそもなく、純粋に怪我しなくて良かったねって笑顔のアルディン様。二人は穏やかに笑いあい、離れていった。




「クラリン」


「…上手くいかなかったわ」


 クラリンは、元の可愛らしいじいちゃんに戻っていた。よかった。


「何故ムキムキかラブハプニングが古いあのムキムキからの効果がショボォォォイ!!」


「しょぼん」


 ついノンブレスで全力ツッコミをかましてしまった私なのでした。



 正解はクラリンでした。ようやく出せましたよ~。

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