表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/192

というわけで確認。

 私が王立魔法学校に戻ったら、どうしますか?兄に聞いてみました。


「一緒に行くよ。当然でしょ?」


 兄はあっさりと言いました。何当たり前のこと言ってるの?だそうです。


「兄様大好き!」


「知ってる」


「でもいいの?最新設備、喜んでたのに」


「本当に欲しければ買うさ。試せるのはありがたいけど、ロザリンドと過ごせる学生生活は今しかできない。最新設備と妹と過ごす時間なら、妹が大事に決まってるだろ」


「兄様大好きぃぃ!!」


 うちの兄様が男前過ぎます!


「知ってる」


 思わず抱きついたらナデナデされました。うちの兄様は超イケメンでした。もう、本当に大好き!





 シルベスター魔法学園では、クラスが成績と家柄で分かれています。その結果、ミルフィ、アルディン様、ラビーシャちゃんと同じクラスになれました。ポッチとネックス、マリーは王立魔法学校にいます。ポッチは作品を作るのに忙しくてあまり行ってないらしいです。ネックスとマリーは貴族じゃないから従者・侍女クラスになっちゃうので、向かないからやめとくと来ませんでした。


 とりあえず皆に今朝のことを説明しました。そして私が王立魔法学校に戻るとしたら、どうしますか?と聞きました。


「え?もちろん私も参りますわ」


「私も行きますよ。お嬢様が居ないのに、この学園にいても意味ないですよ。むしろまた留学しちゃいますよ!」


「俺も行く!」


 皆さん、即答でした。潔いですね!というか…皆も大好きだ!


「ロザリンド様ぁ…や、やめてしまうんですかぁ?」


「えええ!おっさんなんかどうでもいいじゃないですか!私の進路はどうなるんですか!?」


 私付きの侍女候補生二人が、転校を止めました。

 まったりしたしゃべりをするのはリリアーナ。豚の獣人で小柄なぽっちゃりさん。どじっ子の可愛らしい男爵令嬢。決め手は紅茶を淹れるのがすっっごく上手いから。その日の私にあったものを用意してくれるんですよ!絶品なんだこれが!卒業しても是非雇いたい!雇われてくれないかなぁ?毎日飲みたいぐらいです。


 もう一人は平民出身のリリアン。何を気に入ったって、この遠慮が一切ない物言いとさっぱりした性格。さらに仕事をそつなくこなしてくれるし、私にちょっかい出す従者・侍女を見事に追い払ってくれるから。悪意がない相手を追い払うのが苦手な私に、ハッキリと物申した。


「ロザリンド様、無礼を承知で申し上げます。契約するつもりがないのでしたらそう言うべきです。余計な期待を持たせては逆にかわいそうですよ。私と契約しませんか?そういうのを蹴散らすのは得意です」


 うん、即決で契約した。


 ミルフィとラビーシャちゃんにも侍女候補生がついている。ミルフィは元からお家で支えていた馴染みの使用人。ラビーシャちゃんの侍女候補生は、同じく獣人だったりする。


「まだ仮定の段階だよ」


 そう返事をするとあからさまにホッとした様子でした。


 ただ、王立魔法学校は私達が抜けたことで他貴族も転校しちゃう可能性も…いや、もしかしたらもう転校をしたあるいはするという話が多数出てしまっているから朝の土下座があったのかもしれない。


 朝から疲れたため息をつく私でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ