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なんでもかんでも私のせいにしないでくれ

ロザリンド視点になります。

 今回はポッチが出ると言うので私はサポートにまわることになった。捕虜への食事を補給したり、新しくポッチが作った恐怖のゴーレムに術式を刻んだりするのだ。動いてなくても怖いが、動くともっと怖い。ゴーレムとわかってても怖いが、さらにそれがうぞうぞたくさんいるので怖い通りすぎて辛い。

 その中で平然としてるポッチは大物だ。だいぶおかしい。育て方をどの辺りで間違ったのだろうか…。


 話は変わるが、実は私、マリーが最初からついてきていたのを知っていた。ポッチは気づいてなかったみたいだが、マリーはネックスと一緒にずっとついてきていたりする。

 私は仕事があるからしばらくは行き来する生活だった。シャムキャッツは暗殺を得意とするらしいので、そっち対策をマリー達に頼んでいたのである。


 そしてついに城へたどりついたポッチ。私はウルファネアコマンダーになりつつ、隠蔽魔法で姿を隠してついていってた。


 ついに国王らしき男と対峙するポッチ。私の背後に隠れていた頃が嘘みたいに堂々としている。ポッチ、成長したんだね。


「その死者達を下げてくれ。見ての通り私は丸腰であるし、他に…生きた人間はおらん」


 ポッチはその言葉に頷いてホラーゴーレム達を遠ざけた。待って!そいつ隠し武器持ってると思う!と言いたいが、我慢。


 お話しする為の部屋には、明らか暗殺者な先客がいました。やっだー。うちのポッチに何するつもり?悪い子は私がボコッちゃうんだゾ!

 あくまでも静か~に縛りました。声も出せなくしてあげました。せっかくだから芸術的な縛りをしてみた。どやぁ。

 少しイラッとしたからちょっとばかし縛りがキツいかもね。片方は空気椅子で思案にふける人のポーズ。もう片方は某セクシー芸人さんの巨乳を強調する一発芸『だっ○ゅーの』のポーズである。ちなみに男性だから乳はない。

 元シャムキャッツの将軍さんが来た。ポッチが狙われると判断して来たらしいよ。うむうむ。なかなか有能じゃないか。


「うおぉ…」


 縛り上げられた暗殺者を見て、絞り出すようなうおぉいただきました。んん…遊びすぎたかな?


「お姉ちゃん、すごいにゃ~」

「……ぜんえーてき?」


 マリーとネックスも合流した。二人はこの国の暗殺者集団を無力化してきたんだって。流石は我が家のかわいこちゃん達。


「マリーもやる~」


 縛られた暗殺者達をいじくるマリー。なんかゴキッとかボキッていったり向いちゃダメな方向に関節が向いた。まぁ、気にしない。


「うおぉ…」


 元将軍さんからまたしても絞り出すようなうおぉいただきました。


 そんな屋根裏でのやり取りを経て、部屋の様子を覗き見ていました。


 あ!馬鹿王がうちのポッチに斬りかかった!


「出ますか!?」

「いや、大丈夫!」


 出ようとした元将軍さんを止める。我慢。まだ出る時じゃない。


 そして、ポッチがマリーの存在を匂わせた。




 今だ!!




 私の合図で天井から部屋に飛び降りた。


「にゃっふー!おじ様、お久しぶり!ウルファネアガール、参上!!」


「あ、お久しぶりです…ウルファネアボーイ5号、さんじょ~」


「ウルファネアコマンダー参上!!」


「「勝利を我が手に!ウルファネア戦隊・ロザリンジャー!!」」



 決まった!シャムキャッツの王様は呆然としている。ドッキリ大成功!!

 あれ?マリーとネックスはシャムキャッツの王様と知り合いなわけ??


「あ、すいません」


 そして唯一のらなかった元将軍さん。流されないタイプらしい。


 そして、ここにマリー=アントワネットならぬマリーアント=ワネットさんが居たことが発覚。揃った!

※ロザリンドは混乱している。


 さらにはマリー!高位貴族なのでは?と思ってはいたけど…王様と親戚なのかな?待って、マリーたん!お姉ちゃんの頭がついていかないよ!城出とはまた斬新だね!お城に住んでいたのかなぁ?

 おーいけーしょーけんってナニかな?まさかの王位継承権じゃないよね!?しかも神器に選ばれたって……違うよね?正当な王位継承者つまり王族じゃないよね??お姉ちゃんの頭も混乱していて意味プーだにゃああああん!

※ロザリンドはさらに混乱している。


 この時、私の頭はパニック状態だった。だから、普段ならやらかさないような失敗をしたのである。私が作った武器が神器を取り込んだ訳じゃないと油断したのも悪かったのだ。


 何が言いたいかといいますと、ですね。






 こと姉ちゃんのばかああああ!!





 とりあえず、故人に八つ当りしました。もう下僕とかなんとか、ほんっとにいらんっちゅーねん!!

 白目をむきながら歓迎される私がいました。

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