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そこから見える景色
幸せの絶頂の様な、はたまた人生の絶望の様な。
宙ぶらりんな私を今繋ぎ止めているのは、最愛の人の存在だと思うのです。
不幸な人生とは思いません、むしろ他人よりもずっと恵まれているでしょう。
ただ、どうにも何故か心にヒビが入ってしまったのです。
いや、割れていたのを修復した後でしょうか。
私にも自分の事は分かりません。
街行く人が皆祝福してくれているような、嘲笑っているような、
全ての事が自分に関連する様な、そんな感覚はありえないと
わかっているのですが、考えてしまうのです。
ただ、一つ変わらない、変わってはいけないと思うのは、
最愛の人への愛、ただそれだけだと。
それすらも変わってしまったら、もう僕にはこの世に居る意味は
なくなってしまうと思うのです。
この話はそんな僕今までの軌跡になるでしょう。