イケメン探しの前に
手下は見つけたものの。女子だけじゃ無理だ。しょうがないな。ゆきおを当たってみるかな。
「ねぇ、ゆきお君。」
とりあえず優しく言っておけば相手は近づいてくるな。
「なんだよ。すずな。」
最初から呼び捨てだと!?ふざけてるのか?このウチでさえも君をつけてやったのに。あのブサイクが。許さない、絶対奴隷だ。
「あのさ、友達になんない?」
相手は黙ってウチを見る。最悪なやつだ。
「お前とか?信じらんねー。お前はどっちかというと、手下だな(笑)」
うわっ!最低。
「さ、最悪だね。ゆきお。」
あんなやつが隣の席とか。ホントにやだ。れいなにでも相談しようかな。
「なんだよ。れい!!」
騒がしい。ゆきおのやつ…相手はれいな!?
「ゆきお。いつもうざい。前100円貸したでしょ。言うこと聞け!」
れいな強!
「し、しょうがねえ」
感動!よし、れいなにあいつのこと愚痴ろうかな。
「ねぇ、れいな。」
「なぁに?すずちゃん。」
れいなかわいー。
「あのね、ゆきお君が友達になってくれないの。」
フフッこれでウチの勝ちよ!ゆきお、ざまあみろ。
「そうなのか。私からビシッと言ってやるよ」
よっしゃー!
「ねぇ、ゆきお。すずちゃんと友達になったげて。」
田舎でも男子は弱いのか。
「しょーがねーな。」
いぇーい!
「すずな、よろしく。」
「おぅ!」
次はいよいよイケメン探すか。
こんな田舎にいるかね?
まあ始めるか。