第2話 異世界へのお誘い
真っ白な場所でどうしたものかと考えていると、いきなり光る球体があらわれた。
虫………?…………蛍か?………にしては大きいなぁ………
「虫ではありませんよ」
「虫が喋った………」
「だから、虫じゃありませんって!」
「じゃあ、何なの?………」
「私は、地球とは違う次元の世界の創造の女神、レティシアです」
「地球とは違うって、じゃあ地球にも神様っているの?」
「いますよ、たくさん。でも皆さんとても忙しく活動しています。特に多いのは日本ですね〜八百万と言うくらいいますね」
「いるんだ本当に、ところで何故地球外女神のレティシアさんが私の目の前にいるの?確か私殺されたはずなんだけど、ここってどこ?」
「ここは界と界の狭間、貴方は地球では死ぬはずではなかったのですが、日本の神の手違いで亡くなってしまい、地球では居られなくなったのです。
なんでも日本の座敷童の引っ越し作業中に、あなたが車に轢き殺されそうになったそうですが、あなた子供にびっくりして突き飛ばしたみたいですね。
その子供が座敷童です。」
「何してるの、座敷童!!!」
「座敷童も苦労したみたいで、それまで住んでいた家で、家主のおじいさんには可愛がられていたようですが、亡くなった途端乗り込んで来た息子夫婦が、あまりにもお金に汚いタイプだったらしく、姪っ子の殺害を画策していたらしいんですよ〜。止めさせようと頑張ったみたいですが上手くいかなくて、それで引っ越そうとしていたみたいですね〜」
「その殺そうとしていた姪っ子って…………私のことじゃないだろうなぁ!!!」
「その通りです、こんな筈では無かったと座敷童も呆然としておりました。助けたかった家主の孫が自分を庇って死んでしまったんですから。それで大慌てで日本の大神様に相談したそうで、大神様からチョットしたつてのある、私の世界に連絡が有りまして、こうしてあなたを迎え入れたという事です」
「そんなバカなこと、あのまま生き返らせるとか出来なかったの?」
「出来たら良かったんですが、貴方お腹が真っ二つになってたんです」
「真っ二つ……………グロい……」
「真っ二つのあなたを元に戻すことが地球では出来ないので、私の世界に連絡があったんですよ。ちなみに、あなたお殺した犯人はしっかり捕まりましたし、あなたを殺させた叔父さんやその家族は、座敷童が出て行きましたので、没落するでしょう。心置き無く私の世界においで下さい」
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