1章 0話 (世界観の説明)
アニメ好きの者なら1度は耳にしたことが有るだろうオーラ。
人によって色々な解釈が有るこれは所謂超能力と魔法の中間だろうか?
そして、そのオーラがいつの頃からか世界に浸透し、今や子供から大人までその恩恵に預かっている時代。
更にそれは機械の技術を通して人が脳内で考えた事を手を使わずに、いや手も使う者は居るが主に機械を通したオーラを使って物を運んだり、スポーツをしたりするようになった。
そして、オーラを機械に混ぜ合わせ、研究を重ねた者達の中では戦争の道具(この道具をオーラブレインマシンとして、後はOBMで略称)に使うと言って居た者がいるのも当然だろう。
しかし、同じような考えを持つ者は多く、戦争には至らず、第5次世界大戦の回避は出来たのだが、それでは、とスポーツで世界一を決める世界統一大会をしようと時の大臣が言った。
しかも、それなら平和に解決すると、満場一致の見解だったのは驚くべきことだろう。
しかし、そう決まった矢先に発覚したOBMの年齢制限と、圧倒的な脳内処理に掛かる負担故の取り扱う者たちの技量差は、各国の力関係を徐々に浮き彫りにして行った。
そして議論の末導き出された、資格制。
OBMが使える者達の多くは12~30の若者。
そして、オーラが若い頃に発現した者ほど己の手足の如く扱え、脳の発達した者ほど単独でマシンを整備から操作まで熟せる天才として注目される者だった。
その為、各国の選手となる者は小学の頃から家で英才教育を叩き込まれ、特に金持ちの家では研究者から多額の支援金と引き換えにOBMを子供に買い与え、如実に各国の中枢機関を担う者へと成るようになった。
しかし、何処にでも例外は居るように、極普通の家庭に生まれながらオーラを使うことが出来ず、ある事情から中学を中退し、オーラ学校にバイト店員として入るまでずっとオーラを扱うことが出来ないまま過ごした絶滅危惧種の兄妹がいた。(これまたある事情から兄妹共にオーラに関する知識だけは叩き込まれたのだが)
しかし、この少年がある事件をキッカケに自分の専用機を持った時から、世界はもう一段階先の場所へと歩み出す。
時はオーラマシンが普及しだして500年の節目を迎えた頃だった…。