【魔法】
マンジュリナがやった行動。 それはどう見ても【魔法】だった。
残った軍人は泣き叫びながら森を抜けて行く。 そのあとを ゆっくりたどった。 理性をなくしたかのように
町の火は 先程より消えていた。
避難された住民は全員城に連れ込まれ、エルメス軍は他国軍とまだ戦っていた。
エルメス軍の騎士 オルバ・イレイザー。
凄腕と有名だけあって、何人もの騎士を率いて 他国をぶった切っていく
『一人残らず片づけろ』
馬に跨ったオルバは兵に命じる。
そこに先程 森から逃げてきた軍人3人が 大声を出した
『化け物だぁぁぁっっ‼‼』
化け物だぁ? 騒いでいた国人、他国軍が止まった。 間を抜けるように逃走した軍人に襲いかかった物体。
マンジュリナだ。
多少だが 人間の面影が残っていた。
オルバが呟く
『大きな魔力だ... あれは女....?』
銃を向けていた軍人にオルバは収めるよう手を下げた。
邪魔者がいなくなったとでも言うように ニタァと笑い、迷わず軍人3人を殺してしまった。 その醜さに肝が抜け他国軍はすぐに引き下がった。
エルメスはこの状況を無駄にせず 騎士軍で奴らを追い払った。
たちまち生き残った人間は喜びの歓声をあげた。
そしてゆっくりとマンジュリナは普段の姿に戻っていった。