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第5話

 それからの数時間は、普段にまして残酷だった。あの憎き神が、自分の気を狂わそうとしているのかと思うほどに。

 母の質問。

「明日の定期テスト、大丈夫なの?」

 未だ二日酔いの父の懺悔。その他諸々。

 全てが腹立たしい。なぜここまでにも遅いのか。しかし、時間は何事もなく過ぎ兄は部屋にやってきた。

「兄貴、どこなんだ。どこに神はいるのか!」

「まあまあ落ち着け。俺が神の正確な居場所を知っているわけがない。」

「……なら、何を知っているのか。」

「それは、神は高いところが好きと言うことだ。」

「何故?」

「そんなこと知らねえよ。なんでお前がそんなこと知りたいわけ?」

「…………」

「おい、龍。 どうした。 急に黙り込んで。」

 正直に話そう。そう、龍は決心した。それは家族に残った最期の情のかけらだったのかも知れないし、もしくは打算だったのかも知れない。

「神を殺したいからだ。」

「何故………………」 

「聞きたいか? なら教えてやるよ。憎しみの原動力を。」

 そうして龍は語り始めた。幼い頃の悲しき経験を……


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