第一章 狂気の始まり
この小説は、クリスチャンの方に大変な不快感を与えます。
また、そうでない方も主人公の極端な思考に不快感を感じることもあるでしょう。
もし不快になった方が居ても、作者は責任をとれません。
ご了承下さい。
第一章 始まり
窓の外では、雨が全てを押し流そうとするように暴れている。雷が天と地をつなぐのとほぼ時を隔てずに、轟音がとどろく。近くに落ちたようだ。
しかし、それらは全て彼にはどうでも良いことだった。
(憎い……)(殺したい……)
「でも、今は無理だ。」
そうつぶやいて、彼は立ち上がった。下で呼んでいる声がする。母だろうか。
今は降りていきたくない、でも、降りなければならない。
(憎い……)
食事しなければ生きていけないことが、非常に腹立たしく感じる。凡人には当たり前のことが、彼には異常に感じられる。
なぜ、人間はこんなにも不完全なのか、
なぜ、世界はこんなにも不完全なのか。
(憎い……)
母の声が次第に大きくなる。仕方が無く彼が降りていくと、母に怒られた。
「もう!お料理が冷めちゃうわよ!龍!」
「……」
彼は黙って席に着いた。毎日襲ってくる無味乾燥な日常。
その残酷さに、彼は哲学という盾を掲げた。
家族は、なにやら楽しそうにお喋りをしている。カチャカチャと自己主張する食器類が耳障りだ。
(可哀想に……)
彼は思った。
(ほとんどの人は、こうして人生の意味も目的も何も考えずに、生まれて、生きて、そして死ぬ。
いや、目的のない人生など、人生ではない。
人類の99.99%ほどを占める彼らは、ただ出来て、ただ存在して、ただ壊れる。
そういっても過言ではない。)
この小説で、自分が何処まで勝負できるかを試してみようと思います。
応援、批評、アドバイスお願いします。
初めて書いた作品ですので、グダグダになったら済みません。
また、高校受験の影響で、執筆速度は遅いです。
気長に更新をお待ち下さい。