表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/69

56.またあなたの娘になれてよかった

「真野さんが前世を思い出したのは、奥様が亡くなって、お通夜の後だそうよ。当時小学生になったばかりのリオンくんと寝ずの番をしていたら『また、いなくなっちゃったね』ってリオンくんが言って、それで思い出したって」

「てことは、リオンはその時には思い出していたの?」


 ママは渋い顔で首を振った。


「それが、よくわからないらしいの。リオンくんはまだ六歳だったし、真野さんも奥様を亡くされて憔悴していたそうだし」


 そういえば前世のことが話題に上がっても、どのタイミングで思い出したかの話は今までしてこなかった。

 今度みんなに聞いてみよう。


「ママはいつ思い出したの?」

「あなたを見つけた時よ。私が大学を出る直前に祖父が亡くなって、たくさん持っていたマンションや土地を管理する人が必要でね。大部分を私にって祖父が遺言を残していたの。で……ちょっと相続で揉めて骨肉の争いに疲れてたときに、通りがかった乳児院の庭で日光浴するあなたを見つけて『あ、私の子だ』って思ったわけよ」


 やばい、ちょっと泣きそう。

 ママは目を細めて話を続けた。


「で、あなたを引き取るために腹をくくってマンションをいくつかぶんどって、なんやかんやの末にあなたを引き取ったのでした」

「……ありがとう、私をまたママの子にしてくれて」

「当たり前でしょ。エミリは私の娘よ。他の家になんてやらないわ」


 ダメだ、泣いちゃう。

 急いでティッシュを取りに行って戻ったら、ママが顔をしかめてスマホを見ていた。


「どしたの?」

「今から真野さんとリオンくんが来るって。エミリ、ルイくんも呼んで」

「え、うん」

「最近の暴力事件の原因と、あなたが見た黒いモヤの正体……わかったそうよ」

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ