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38.それぞれの夏休み

「で、二人は宿題をやっているのか?」


 七月も終わりのその日。

 リオンに呼び出された私とルイは、縮こまって顔を見合わせた。

 もちろん二人とも全然やってない。

 察したらしいリオンがため息をついた。


「そんなことだろうから声をかけたのだが、正解だったらしいな。明日同じ時間にエミリの家で」

「え、うち?」

「もちろん僕の家でも構わない」

「よし、エミリの家にしよう」

「な、なんでルイが返事するのさ」


 別にいいんだけどさ。

 そういうわけで、三人で勉強合宿(日帰り)をすることになった。



 解散した後にアイリを誘ったら普通に断られた。


『円とデートだし、柔道部でも合宿あるんだよね』

「そっかあ。いいなあ、デート」

『魔王か勇者とすればいいじゃん』

「いやー……」

『あの二人とデートってなったら、お金払ってでもしたい女子が山ほどいるのに』

「そうだよねえ」


 陸上部のエースと、秀才のイケメンだもんなあ。

 一学期、私の上履きに画鋲が入って無かったのは奇跡だと思う。


『デートしたらすぐカレカノってわけでもないしさ、遊びに行くだけでもしていいと思うよ』

「うん。夏祭りに行こうかって話はしてるんだけど」


 二人のことが嫌いなわけじゃないし。

 むしろ好きだと思う。

 まあ、先に夏休みの宿題しなきゃなんだけどね。



 ケントにも声をかけたけど、そっちも断られた。


『宿題はほとんど終わらせたし、バイト忙しいんだよ』

「ケント、バイトなんかしてたっけ?」

『始めた。いろはと同じところ』


 おお。攻めるなあ。

 ていうか、皐月いろは、自分のバイト先ケントに教えたんだ。

 ほんと全然まんざらでもないじゃん。



 なんか、みんな楽しそうだなあ。

 ……私が、逃げ回らなければいいだけなんだけど。


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