表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
21/69

20.これは犬が甘えてるようなあれであって、決してアレなあれではなくて……!

 翌朝登校したら、ルイがへばりついてきた。


「重いけど」

「昨日の放課後、リオンと図書室にいた?」

「うん、勉強教わってた」

「ずるい。俺ともデートしてよ」

「したじゃん。ていうかデートじゃないよ。試験前だから勉強してたんの」


 ルイをバシバシ叩いて退いてもらう。

 まだムスッとしてるけど、ルイは手を解く。


「もー、それならルイも勉強すればいいよ」

「う……そうだけどさ」

「ルイだってあんまり成績悪いと困るでしょ」

「わかったよ。でも魔王に教わるのはなーっ」


 ルイは腕を組んで首を捻った。

 元勇者として、その気持ちは分からなくはないんだけど。


「教わらなくても近くに座ってればいいんじゃない?」

「うん。三十分おきに頭撫でて」

「えー、まあ、それくらいならいいか」

「十分おきにハグして」

「しない」

「ちえー」


 やっぱり膨れたまま、ルイはまたのしかかってくる。

 もしかして、これ、ハグのつもりだったのかな?

 手を伸ばして頭を撫でると、ルイはニコニコしながら頭を手にすり寄せてくる。

 これは、大型犬みたいでかわいいかも。


「おい、離れろ」


 後ろから低い声が聞こえた。

 ルイが重たくて顔を動かせないけど、リオンかな。


「うっせ。お前は昨日エミリのこと一人占めしてただろー」

「一緒に勉強していただけだ」

「俺もするよ」

「邪魔だといいたいが、馬鹿勇者を見捨てるのも後味が悪いからな。しかし、それはそれ。エミリから離れろ」


 腕を引かれてルイから引き剥がされた。

 ルイは「じゃあ、放課後な!」と笑って席に向かう。


「おはよ、リオン」

「ああ、おはよう」


 リオンはムスッとして席についた。

 もしかして、リオンも頭なでてほしかったりするのかな?

 いや、してほしいって言ってないのにするのは、変だよね。

 撫でていいか聞くのも変だし。前の席に体を乗り出した。


「ねえ、ユウキ。リオンの頭撫でていいと思う?」

「いいんじゃない?」

「それは僕に聞いてくれ」


 席に座りながら聞くと、リオンが振り向いた。


「いきなり聞いたら変じゃん」

「乃々木に聞く方が変だろう」

「撫でていい?」

「いくらでも」


 リオンが頭を私の方に傾けた。

 ……かわいいなあ。

 手を伸ばしてさらさらの髪に触れた。

 指が髪を梳いて、ちょっと男の子っぽい匂いがして、キュンとする。


「止められなくなるから、おしまいにしとく」

「止めなくていいが?」


 顔がいい。

 ほんと、延々と甘やかしてくるから、私の自制心が試されてる。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ