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新たな任務

 途方に暮れた私は基地に向かった。運が悪いことに桃香がいた。どうやら帰るところのようだ。私に気づくとニヤニヤしながら話かけてきた。

 「麗奈さぁん、動画見ましたよぉ。見事に炎上してましたねぇ!今もこぉんなにアンチコメントが更新されてますよぉ。こんな状態、桃香だったら耐えられなぁい(笑。」

 「うるさいわね!とっとと帰りなさいよ!」

 「わかりましたぁ。桃香はあったかぁい家に帰りまぁす!仕事も家も無くなっちゃってかわいそうな麗奈さぁん(笑。」

 私は悔しくて、アイツが帰ったあと静かに泣いていた。するとモニターに長官が映し出された。

 「パープル、作戦は失敗したようだな。」

 「ズビっ。申し訳ありません。」

 「君のおかげで危険なビーストが野放しのままだ。このままでは地球が奴らに侵略されてしまう。そこで、君には新たな任務を行なってもらう。君に拒否権はない。これに成功したら私が君の名誉回復のために尽力しよう。ただし、失敗したらロボレンジャーを辞めてもらう。」

 「……。わかりました。」

 今ロボレンジャーを辞めさせられたら、生活できる場所もお金もなくなってしまう。今回は絶対失敗してはいけない。

 「では、任務の内容だが、これから1時間後、今からいう場所にクマのビーストが現れる。そいつを一人で倒せ。健闘を祈る。」

 ブツっと長官との通信が切れ、スマホに位置情報が送られてきた。


 指定された場所は採石場だった。早速向かって待機する。1時間後ビーストが使っている移動装置の影響で空間が歪む。私は身構える。ところが出てきたのは意外な人物だった。

 「どうしてアンタが⁈」


 「なるほど、時間も場所もピッタリね。ただ、驚いているところを見ると誰が出てくるのかはわからなかったのかしら?」

 「アンタ、クマのビーストだったの⁈」

 「クマ?あぁ、そこだけ間違ってたのね。メアリーに報告しないと。私はビーストだけど、クマじゃないわ。トカゲよ。」

 現れたのはlizだった。しかもクマじゃなくてトカゲのビーストだったなんて。でもチャンスだ。相手は凶暴なクマじゃなくてトカゲ、しかも社長や仕事を奪われた恨みがある。これなら本気を出せる。

 「変身!」

 私はロボレンジャーのスーツを身にまとい、彼女に攻撃をする。私の武器はムチだ。彼女を捕縛しようとムチを振る。しかし、ヒラリといとも簡単に避けられてしまう。

 「くっ。これからどう?」

 今度は採石場の壁にむかってムチを放ち、壁を崩して彼女の頭上に落とす。だがこれも躱される。彼女が私の攻撃を避けながら話しかけてくる。

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