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ウメの名字

「オィ、ウメ。名字は何という。」(ドキッ)隠神刑部はウメに歩きながらウメに聞く。

 「この時代、名字がない。公家や上流武士でなければ」高林坊は隠神刑部に言う。

 「イヤ、なかったら別にいいのだが、さっき侍女を供養してたのが見えたんでな。ウメはどこか姫のような気がしてな。」隠神刑部はウメに目を合わせなんだ。

 「なんと⁈」高林坊はウメの顔を見た。

 「知りたい?」ウメは隠神刑部に聞く。少し寂しそうに。

 ただ、隠神刑部は心配しながら「家族とか心配やぞ」ウメは驚いた。何と、『名は』と違って心配してくれてるんだと。そのことは嬉しい。ただ、信用していいのかわからない。

 だから「家族は私一人だけです」ウメは疑いながら言う。

 すると「えっ⁈」玉と太郎はまずいこと聞いたと思ったが

 「母上は病死。父上は戦死して私は侍女達と落ち延びた」

 ここまでは大丈夫な話だ。

 ここまでは。ウメは顔を伏せた。

 すると「話したくないならいい。妖怪は|そんなことはどうでもいい《・・・・・・・・・・・・》」ウメは(ハッ)と顔をあげたら隠神刑部はニヤッと笑い、妖怪達もニヤッと笑った。

 そんなウメもニヤッと笑い、高林坊はゲラゲラと笑う。

 「さぁ、行くぞ?」隠神刑部はウメに言うと

 「うん!」振り落ちない様に、それか離れたくない様にウメは掴まった。そして(ふぁ〜)と空中に浮いた。まるで百鬼夜行ひゃっきやこうの様に。

 「空の上に乗ってる。」高林坊はウメに解る様に説明して

 「えっ⁈空中に浮いてるってこと?」

 「そう言うことじゃ」

 「狸って空飛べるの?」ウメは上から見て隠神刑部に聞いた。

 「化け狸な!」強く隠神刑部は答える。

 「隠神刑部はな、凄い強くて、化け物以上に化け物。空中を歩くなんて翼がなければやれるもんじゃない。しかも、一匹だけじゃない、集団でな」高林坊は隠神刑部は凄いとウメに説明する。

 「凄いっ!高林坊さん。目が見えないのですが何匹ぐらいいますか?」

 「何匹だと思う?」高林坊は聞いてくる。

 「そうなん質問を質問で聞いてくる⁈う〜ん、高林坊さんと玉ちゃんと太郎ちゃん、隠さんと余裕で数匹、十匹!」ウメは答えたが

 「十匹だと⁈」高林坊は後ろに言うと「数はわからないよ!ようこそ、妖怪達の神社へ」妖怪達は大勢の声が掛けてきた。その数、本当に数がわからないほど。

 「だ、そうだ」高林坊はウメに言うと

 「凄い⁈」ウメは頼もしいく、汗を掻いた。 

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