表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山神様(やまがみさま)と桃のはなし  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/32

帰りには老婆が



 礼をいって《元締め》の家をでれば、もう陽がかたむいている。


 西に山の連なるこのあたりには、夕闇が来るのがはやい。

 



 もう、この時刻に子どもは外にいないだろうと思いながらも、すこし急ぎ足になってあの道を通る。


 ときおり強い風はあるが、土を巻き上げることもなく、すう、と抜けるだけだった。




 まだのこった陽のあたる蔵の壁は、白くまぶしかった。


 もちろん子どもはいない、  ―― と思ったら、今度は老婆がそこにいた。




 行きに会ったこどもと同じように、蔵の壁を背に、丸まるように座っている。

 よくみれば、漬物石のように大きな石があり、そこにこしかけている。



 こんな道端に座り込むにはもったいない着物を着ており、足袋は白く、下駄の鼻緒も凝っている。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ