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雪だるまを作っていただけなのに、不審者と間違われて警察に通報されてしまった件

作者: 藤原 柚月

画像はあさぎ かなさんから頂きました!

挿絵(By みてみん)



 俺は拓也(たくや)、23歳。

 熟女大好きな()()のサラリーマン。


 高校卒業と共に幼なじみの佳奈(かな)と結婚した。


 あっ、佳奈は()()熟女じゃない。俺と同い年だ。


 佳奈と結婚した理由。それは、将来、俺好みの熟女になるからと確信したからだ。


 そして、今日は結婚記念日。


 佳奈は雪が好きだ。学生の頃、よく一緒に雪だるまを作ったり、雪合戦をして遊んでいた。


 なので、今回の結婚記念日はサプライズにしようと思う。


 等身大の佳奈のチョコ(プロに習って手作りした)を雪だるまの中に入れ、プレゼント用に買ったラッピング袋を雪だるまに被せ、完成だ。


 さぁ、いよいよだ。佳奈を呼ぼうと思ってたら声をかけられた。


 身なりからして警官のようだが。それも二人も。


「ちょっといいか? 不審者がいるという通報があったんだが、何してる?」

「何って、雪だるまを作ってるんですよ」


 警察官は怪訝そうな顔をした。


「こんな深夜にか?」

「そうですね。仕事帰りですし」

()()()()()()が雪だるまの中に入れられているって、通報者が言っていた。調べてもいいよな」


 あっ、それはまずい。俺の佳奈チョコを佳奈以外の人に見られるわけにはいかない。


「いや、無理ですよ。せっかく雪だるまに埋めたのに」

「やっぱり人なんだな!?」


 人? 確かに人型チョコだけど……。


「そうですね。俺の奥さんなので」

「奥さんを殺したのか!?」

「殺してないです。これから食べます(佳奈チョコを)」

「た、食べるだと!?」


 ん? 警官がドン引きしている。まるで(こいつ、頭イカれてる。やばい)

 みたいなことを思ってそうだ。


 ーーそして、


 なぜか俺は、警官に取り押さえられた。


 夜中に雪だるまを作って何がいけないんだ。


 しかも雪だるまを壊すなよ。俺が愛情を込めて作ったのに!


 雪だるまから出てきた佳奈チョコを見たあと、警官にものすごく怒られた。


 その後、俺は佳奈にサプライズを禁止された。

 誤解を招くようなことをするなと釘も刺されてしまった。


 誤解ってなんのことだ?


 そんなことがあったので今年の結婚記念日は、大人しく佳奈の身長分のケーキを作ろうと思う。



読んでくださりありがとうございます!


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― 新着の感想 ―
[一言] え、めっちゃ面白い(笑) 等身大のチョコを雪だるまのなかに入れてプレゼントしようという発想が、もうぶっ飛んでて好き。身長分のケーキを作ることにした今年の結婚記念日に、雪が降っていないことを…
[良い点] ∀・)読みながら笑いました(笑)でもコレは「こういう人もいるんだよ」っていうヒューマンドラマですね(笑)レビューはどうしようかな?って思うに思いましたが、書かれていた御方がいたので便乗して…
[良い点] ものすごく面白かった笑 まるで警察官とのすれ違いコントですね! いやぁ声に出して笑ってしまいました笑
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