チュートリアル【読まなくても問題ないです】
☆MAT
正式名称 magic additional terminal
勇者が魔法を使うために開発された勇者専用の携帯端末。
画面のアイコンをタップすることで魔法が発動される。
画面には常にパーティメンバーの名前とMPが表示されている。
魔法だけでなく、パーティの編成、EXPの譲渡、地図やステータス表やモンスター図鑑の閲覧などクエストに必要な機能が備わっている。
MATによる通話は15秒につきMPを1P消費し、メールは1通(200文字以内)につき4P消費する。
モンスターが発生する地域は魔力の影響で電波障害が起こるため無線などは使えないので勇者はMATでしか連絡をとれない。
MATのカメラ機能でモンスターを撮影すると、そのモンスターのデータを図鑑から自動で検索することができる。
更にそのモンスターの現在の魔力、即ち生命力がパーセンテージで表示される。
MATでパーティを編成するとMATの画面にパーティメンバーの名前とMPが常に表示され、誰がモンスターを倒してもEXPが均等に分配される。
MATはいかなる攻撃を受けても壊れることはない。
☆クエスト
公立桜崎勇者高等学校で行われる実戦形式訓練。
生徒達は金曜日と土曜日になるとメインゲートを通って通称フィールドと呼ばれる無人島に出向き、モンスターを倒してEXPを稼ぎ成績を競う。
フィールドに行くことが出来るのは1日1回のみ。
フィールドにゲートは9ヶ所あり、ある時期になると次のゲートに移っていく。
フィールドで下級生や上級生と関わることはない。
クエスト中はフィールド外にいる者と通話やメールを送り合うことは出来ない。
ゲートで瞬間移動するとMPは全回復する。
フィールドで宿泊する場合は金曜日の深夜24時になるとMPが全回復する。
勇者は魔力によって肉体と身につけている物を保護されている。
その為いかなる攻撃を受けても多少の痛みと痺れを感じるだけで一切怪我をすることはない。
だがそのダメージを受けた分だけMPを消費していく。
MPが0になると【リタイア】となり移動魔法が自動で発動し、学校のメインゲートに強制的に瞬間移動させられる。
リタイアになった回数は成績に大きく影響する。
また窒息、あるいは貧血、脱水症状、熱中症、低体温症などの体調不良で危険だとみなされた場合にもリタイアになることがある。
MATを使って自主的にリタイアすることも出来る。
☆パラメータ
生徒個々の能力を数値化したもの。
体力、魔力、その両方を足した戦力の三つで表される。
魔力に10を掛けた数字がクエストを開始した時の基本MPとなる。
一年生の平均値は男子が体力50魔力25、女子は体力25魔力50。
なぜ女子は魔力が高いのか具体的な理由は分かっていない。
☆魔法について
魔法を使う為のエネルギーの量はMPと表記される。
使用できる魔法は人によって異なり、自分がいつどんな魔法を習得するのかは全く分からない。
修得できる魔法は攻撃系と他の系統のいずれかの2系統だけである。
魔力が高いほど習得できる魔法の数が多くなる。
魔法を使用した直後の15秒間は次の魔法を使用することが出来ない。この15秒間のことは通称インターバルと呼ばれている。
魔法はMATのアイコンをタップして使用することができるが、魔力を集中して自力で使用することもできる。だが自力で使用する場合は体に負担がかかり若干体力を消耗する。
魔法によって発生した火は本物の火とは全く性質が異なり、酸素を必要とせず一酸化炭素などの有害物質も出さない。
またモンスター以外の物質には燃え広がることがなく直ぐに消えてしまう。
生徒達はまだ勇者のライセンスを取得していないので訓練以外で魔法を使うことは許可されていない。
☆魔法の種類
魔法は大別して、攻撃、異常、補助、感知、移動の5種類に分けられる。
☆下級攻撃魔法 消費MP 16
【ファイアフォース】 炎
【コールドフォース】 氷
【サンダーボルト】 雷
【ウインドアロー】 風
【セイントビーム】 光
【ダークブレイズ】 闇
【マジックブロー】
拳で殴ることで発動する打撃の魔法。
発動するために殴る動作が必要なだけで、使用者の腕力によって威力が変わることはない。他の下級攻撃魔法より威力が1.5倍程高い。
☆上級攻撃魔法
【ドリルブラスト】 消費MP 32
ドリルのように敵を削る風の魔法。
【ブルーウェーブ】 消費MP 32
激しい波で攻撃する水の魔法。
【ボルケーノ】 消費MP 32
5m離れた地点から火柱が上がる炎の魔法。
【エナジーブレード】 消費MP 32
手から魔力の剣が生える斬撃の魔法。
【スターダストレイン】 消費MP 48
半径10m内にいる全てのモンスターに光弾が降り注ぐ。
一発一発の威力は下級攻撃魔法の半分くらい。
複数のモンスターと戦う場合に効果的。
☆異常魔法
【グラス】 消費MP 12
1分間、防御力を低下させる。
【シール】 消費MP 12
1分間、魔力を使った行動をを封じる。(再生能力と飛行能力は例外)
【フーリッシュ】 消費MP 12
1分間、知能を低下させる。
【コワード】 消費MP 12
1分間、3m以内に近づかない限り襲ってこなくなる。
【フリーズ】 消費MP 12
5秒間動きを停止させる。
*異常魔法はモンスターによっては効果が弱くなる、あるいは無効な場合もある。
異常魔法の射程距離は10mである。
☆補助魔法
【ストロング】 消費MP 8
1分間、攻撃力を上げる。
【シールド】 消費MP 8
1分間、目の前に宙に浮いた盾が出現し、敵の攻撃を防いでくれる。盾の中心に手をかざすと手動にすることが出来る。
【ウイング】 消費MP 8
1分間、体が軽くなる。
【ウォール】 消費MP 8
1分間、自分を中心に半径3mの円形の壁が出現する。
【トリート 】 消費MP 24
麻痺状態を治す。
*ウォール以外の補助魔法は、半径3m内にいる者に手をかざすと他人にも使用することができる。
また両手を使えば2人同時に、また真上に手をかざすと半径3m内にいる者全員に同時に使用することができる。
☆感知魔法
【ポジション】 消費MP 4
地図上の現在地を知ることができる。
【フレンド】 消費MP 4
自分の半径1km圏内にいる人間の位置と名前を知ることができる。
【エネミー】 消費MP 4
ターゲットと同種のモンスターが半径1km圏内のどこにいるか知ることができる。
【サーチ】 消費MP 4
自分の半径30m内にいるモンスターの位置を10分間常に知ることが出来る。
【チェイス】 消費MP 16
ターゲットのモンスターの位置を常に知ることができる。
効果は48時間。
※感知魔法はMATを水平に向けると図面が自動で実際の方角に調整される。
エネミーとチェイスの射程距離は10mである。
☆移動魔法
【エスケープ】 消費MP 36
自分の半径3m内にいる全員を半径500m圏内の何処かにランダムに瞬間移動させる。
【リターン】 消費MP 36
自分の半径3m内にいる全員を1時間前に自分がいた場所へ瞬間移動させる。
【コンタクト】 消費MP 36
自分の半径3m内にいる全員を選択したパーティメンバーのそばへ瞬間移動させる。
【クロック】 消費MP 36
自分の半径3m内にいる全員を時計の長針が指す方角に1km瞬間移動させる。
☆特殊魔法
【ランダム】 消費MP 20
無作為に選ばれた魔法を日付が変わるまでの間使用することができる。
☆アイテム
【ゲートコンパス】
MPを20P消費することで1分間ゲートがある方角を指し示す魔法のコンパス。北と南を指す磁石の針も一緒に付いている。生徒全員に支給されている。
【マジックボックス】
中に荷物を入れて異次元空間に収納できる魔法の箱。
出現時にMPを4P消費する。収納時は消費しない。容積は45ℓ。生徒全員に支給されている。
【グリーンクリスタル】
MPを200P回復させることができる。
【ブルークリスタル】
使用すると半径3mのドーム型の結界が出現する。
この結界の中にはモンスターは入ってこれない。
フィールドで宿泊する為には必須のアイテム。
結界内の温度や明るさを調整したりシャワーを浴びたりすることも出来る。
使用することが出来るのは金曜17時〜土曜8時の間のみ。
【レッドクリスタル】
半径3m内にいる者全員を学校のメインゲートへ瞬間移動させることができる。
【炎の杖】
誰でもファイアフォースを使用することができる。但し消費MPは通常の1.2倍の19P。
その他、様々な魔法を使用できる杖が存在するが全て消費MPは通常の1.2倍。
【ダンジョンの鍵】
ダンジョンに入る為の鍵。
※アイテムは通常モンスターを倒した際に手に入れることができるが稀にフィールドに設置されている宝箱で手に入れることもある。
MAT、武器、マジックボックス、ゲートコンパスの4つは生徒全員に支給されているアイテムである為、もしクエスト中に紛失してもメインゲートに帰って来た際に自動的に一緒に瞬間移動して戻ってくるようになっている。
☆モンスターについて
モンスターを討伐する難易度はLVと表記される。
モンスターは魔力を消費することで肉体を再生することができる。
LVの高いモンスターほど再生能力も高くなる。
モンスターの視力や聴力や嗅覚は、一部を除いて人間と殆ど同じくらいである。
だがモンスターは暗闇でも視力が全く損なわれないので暗闇での戦闘は人間にとって非常に不利になる。
モンスターは魔力でしか殺すことが出来ず、銃や爆弾などではほとんど肉体は傷付かない。
勇者が使う武器は魔力を伝えることができる特殊な金属で造られおり、手に持って攻撃するだけで僅かにMPを消費している。ただ1日クエストしても精々10P以下ではある。
勇者の卒業後の進路は主に公務員の討伐隊か民間のギルドである。
ギルドの場合は獲得したEXPの値に応じて歩合制で国から報酬が支払われるのでEXPの値は非常に重要になってくる。
モンスターのEXPはLVだけでなく、寿命や民間人への危険度や環境への悪影響などで定められている。その為必ずしもLVとは比例しない。
例えばチェリーマウスなどは魔力を持つ勇者に対しては直ぐに逃げ出すが民間人に対しては非常に凶暴で直ぐに襲いかかってくる。その上寿命も長いのでEXPが高く設定されている。