城崎温泉で、受験の疲れをいやす旅「丹波大山~福知山」
丹波大山駅を発車し、列車は終点の福知山に向け、加速をしていく。車内の客層は大阪を発車した時とはガラッと変わり、旅行目的の乗客がとても多かった。
ちなみに大阪駅で見かけた学生は、伊丹駅で降りて行った。本当に何で乗っていたんだろうか。
丹波大山駅の次は下滝駅に着く。この駅では特急列車と交換するため、5分程度停車する。
列車のドアが開くと、車内に外の空気が流れてくる。少し葉のにおいが香る車内。
長時間座りっぱなしだったので、列車の外にカメラを持ち、出る。ちなみに川西はまだ寝ている。こいつ、高校の春休みの課題やるとか言ってたような。。。。
下滝駅の福知山方面の端まで歩く。線路がずっと伸びていて、その奥には山がそびえている。
俺は、カメラを起動させ、各々設定を決めていく。ISOは400ぐらいが妥当だろうか。
そんな事を考えていると、列車が通過する自動放送と通過警告メロディがホームに響き渡る。
線路から伝わってくる列車の接近の気配。それと同時にカメラを構える。
ファインダーの中には山、空。そして、白い卵のような前面に赤いラインを持った「特急 きのさき/まいづる」が入っていた。
これぞというタイミングでシャッターを切る。自信満々で、写真を確認する。
しっかり傾いていた。。。。
くやしさと、くやしさと、くやしさに包まれながら車内に戻る。
列車は、時刻通り7時27分に下滝駅を発車した。
その後、谷川。石生。と終点の福知山に列車は向かう。
時刻は8時19分定刻通り、福知山駅に到着した。ちなみに川西の課題の進行度は0%だ。
福知山駅は。JRの奈良駅と似たような構造で、この近辺の駅とは印象がガラッと変わり、高架駅で、駅中には様々な店が入っている。
駅の外には、黒色が重厚感を醸し出している、蒸気機関車が展示されている。
「お腹空いた」
「お前寝てただけやんけ」
「寝るときにはエネルギー使うねん」
「この時間やからなぁ」
朝の始発に乗ってきたので、時刻はとくダネ!がやっている時間である。故に近くの店が開いているはずもなく。。。。
「やったね、ここにしかこの店無いところで記念になるね!」
「うん。セブンイレブンなんですけど。最寄りの駅の前にもあるよ、つぶれたけど」
「いや、だって1km歩くのはだるかったし。朝からラーメンはしんどい」
「まぁいいや」
川西は妥協してセブンでおにぎりを購入。いや真面目にグーグルマップで何も無かったんですもん。
購入したものを片手で持ち、駅前のロータリーに設置されている、待合所に腰を掛ける。
「なぁ、なぁ、この天井の柱変じゃね?」
「あっ、ほんまやなぁ」
待合所の柱は黒塗りされていて、Hの形をしていた。H?H?
「あっ、これ線路やわ」
「線路?」
「レール」
「あぁ、だからこんな形してるんや。でも線路がこんなところで再利用されてんねんな」
「ほんまやなぁ」
そんなことをしゃべりながらおにぎりをほおばった。川西が。
お腹空いた。セブンで何か買ってこよう。
最後までご覧いただきありがとうございました。作者の郡山でございます。
今回は「下滝駅と福知山駅」を紹介させていただきました。ちなみに下滝駅での撮影ミスは実話でございます。Twitterの方で挙げておりますので良ければ一緒にご覧になってください(笑)
あと、この作品に評価がついてました!しかも「☆5つ」!本当にありがとうございます!
(ほかの方もやってくれないかな|д゜)(殴)
では、また次回にお会いしましょう。