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4話 ルナ

4話 ルナ




私はお父様と剣の訓練をする、お父様と剣の訓練をしはじめて3ヶ月が経っていた。


さすがに毎日顔を合わせているので、前までの様な嫌悪感とか邪魔とかの感情は薄れてきた


「お父様は最近愛人のとこには行かないのですか?最近ずっと家にいますけど?もしかして三行半を叩きつけられましたか?」


お父様が休憩で飲んでいたお茶を吹く!咳き込ながら答える


「ブフッー、ゴホッ、ゴホッ、まさか、ルナにそんな事を言われるとは、うむ、実はな3ヶ月前に行方不明になったのだ、家の者や業者の奴らに頼んだのだが見つからないのだ、エリスとアリスはどこに行ったのだろうか、無事だといいが…」


「お父様はエリさんとアリスさんを愛しているのですか?お母様より、その私よりも?」


「そ、そんな事はないぞ!だが、エマよりもエリスを愛してはいるな!エマは王族から無理矢理結婚を迫られたからな、エリスはキリヤ人だ、元は私の奴隷でね今は解放して町で一緒に生活をしていたのだが、アリスが生まれて俺は初めて幸せを感じたんだ!アリスはルナと同い年だよ、まあ、ルナの方が少しお姉さんかな」


私の頭を撫でながらお父様は惚ける…私はそれを聞いて、あぁ、やっぱりと思った…


(私の方が先に生まれたのに、アリスさんが生まれてきた時に幸せを感じたと、お父様は言った!つまりは私の時はなんとも思わなかったという事だ。やっぱりこの人は私の事愛していない、今だって剣の技術がどこまで上がるか?そんな娯楽で付き合ってる感じだ!とてもじゃないけど父親としては最低だ。でも3ヶ月前に行方不明?キリヤ人は奴隷扱いが普通だ、他の土地に移ってもそれは変わらない、普通に考えて事件に巻き込まれたと思うのが普通だと思うのだが?それを考えている様子は無いみたいだ)


「お父様、こういうのはあまり言いたく無いのですが、恐らく2人は自らでは無く何かの事件に巻き込まれたのはないでしょうか?」


「な、なんでそう思う?エリスが俺との生活が嫌だと手紙が置いてあったんだ!だから何が不満なのか聞いて謝ってよりを戻したいと思い、家の者や業者を使って他の町に探してもらっているのだが、それが間違っていると言うのかい?」


(あぁ、この世界は文明が進んでないから、その手紙で解決するのか、犯罪やりたい放題だな?)


「その手紙はエリスさんが書いた物じゃないかもしれません!それに、他の町に行っても奴隷扱いを受けるのです!だったらこの町でお父様の加護を受けていた方が得のはずです」


そこまで説明してお父様はハッとなっていた!お父様は軽く混乱している様子だった、無理もない今まで単なる家出だと思い謝ればまたよりを戻せると思っていたからだ、お父様は焦った様子で立ち上がり


「す、すまん!ルナ俺は用事を思い出した!ちょっと出かけてくる」


お父様は慌てて走っていく、私はそれを見て


(普通に考えてもう死んでるだろう、冷静に考えてお父様に恨みがある貴族か、もしかして、嫌、考えすぎか?もしこれが当たっていれば私は殺されるかも知れない、やめよう)


私は考える事を辞めた、それから2週間後私はこの事件が逃れる事が出来ない運命だと知った


2週間たち、お父様は私と剣の訓練をあまりしなくなった、恐らくエリスとアリスの捜索を最優先で動いている為だろう


(私としても、お父様の興味があっちに行ったのは助かった、私はおの男を父親とは思えないからだ!たんなる興味で構ったり放置するなんて、子供は親の玩具じゃない)


私はコニーと散歩していた、私が住んでいる辺境伯のクラエス家はかなりデカイ家だ!守りの為に城壁に囲まれている


私はあんまり人と会いたくなかったので人や警備が少ない場所に行く、むかったのはクラエス家の家族が罪を犯した場合、その罪人を閉じ込めておく場所にむかった


この場所は誰も近づかない、クラエス家の何代か前の当主の弟の時に使われたきり、クラエス家では近づくなと言われているからだ


監禁する建物の前に広い草むらがある、そこに銀色の髪で肩まであり布切れで体を隠してほぼ裸の少女が右足引きずって歩いていた


「こ、コニー、あれって…あっ!」


私がコニーに話しかけると女の子が倒れる


(女の子が!た、助けないと!)


私は走る!コニーが後ろから止めようとする


「お、お嬢様!待ってください!」


女の子前に立つ、女の子は私を見て


「ひぃ!や、辞め、辞めて!もう逃げません!なんでもします!た、助けて」


女の子は失禁しながら命乞いをする!私は女の子の体を見る


酷い!足が右足が変な方向をむいてるし、手の指は全て折られて変な方向をむいてるし、歯が無いみたいだ拷問の跡が体中にある、火傷も体中に至る所にあった、彼女の目を見る


(この目絶望している目だ!こんな目に見た事無い、助けたい、助けよう!)


「大丈夫!大丈夫だよ!もう大丈夫だから、絶対に助けるから」


私は女の子を抱きしめて回復魔法を全開で使う!体の傷が無くなっていく、私は微笑えみながら


「もう大丈夫だよ?私の名前はルナ・クラエスだよ、君の名前は?」


女の子は私の名前を聞いて体がビクッと反応して、震えだす…


「お、お姉ちゃんなの…」


これが私の妹のアリス・クラエスと初めて会った日だった

















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