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二人は日が沈むまではいつものように山狩りを行なった。


もちろんなんの成果もなかった。


そして日没とともに、岩崎の家に戻った。


「装備はばっちりですね」


岩崎がそう言うと、北山が笑った。




ある程度は予想していたことだが、やはり夜の捜索はそう簡単なものではなかった。


頭と腰のライトは前方は照らしてくれるが、その分足元がお留守になってしまう。


山の地面はアスファルトとはまるで違うのだ。土は凹凸だらけで、穴と呼んで差し支えのないものもいくつもある。


木の根が走り、ひび割れているところもあたりまえのようにある。


かといって頭のライトで足元をてらすと、当然前がおろそかになり、木の枝などにぶつかってしまう。


北山はすでに木の枝で、右頬を切っていた。


頼りは岩崎が手にしている懐中電灯だが、それも二人分となるとなかなかに操作が難しく、ゆえに岩崎も北山もこれまでに何度となく転びそうになっていた。


「大丈夫ですか」


すんでのところで踏ん張った北山に、岩崎が声をかけた。


「大丈夫です。ご心配なく」


「すみません。もっとうまく照らせばよかったんですが」


「岩崎さんのせいじゃありませんよ。夜の山は、こういったもんなんですよ」


「それにしてもこれじゃあ、先が思いやられますね」


「その点ですが、私はそれほど心配はしていません。今夜は空に雲が少ないですから、月明かりがある程度期待できます。私たちの目も、そのうちこの闇に慣れてくるでしょう。岩崎さんの懐中電灯の扱いも、うまくなるでしょうし」


「そうですか……」


そんな会話をしていると、前方で何かが光った。


「?」


「!」


二人の反応は早かった。すぐさまその場にしゃがみこみ、懐中電灯とライトを消した。何の合図をすることなく、二人同時に行なったのだ。


「……」


「……」

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