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そして岩崎の顔をじっと見た。


岩崎は、どうぞ続けてくださいと言わんばかりに、右手を差し出した。


それ見て北山が、再び話し始めた。


「襲われた猪は、目玉を残して消えてしまった。秋田犬もあなたの恋人も。非常に言いづらいことなのですが、私はみんな何かに喰われてしまったのだと思っています。目玉だけを残して……」


北山が再び口をつぐんだ。岩崎が言った。


「……そうですね。お気遣いありがとうございます。どうぞ続けてください」


「そうですね。すみません。と言うことで、私は猪を襲ったやつが、憎くてたまらないのです、それは岩崎さん、あなたも同じでしょう」


――憎い……


そう岩崎は憎かった。


日華利を襲ったやつが、憎くてたまらなかった。


岩崎はその想いを北山にぶつけるように告げた。


「ええ。憎いですとも。憎くて憎くてたまらないですね。この手でぶっ殺して、八つ裂きにしてやりたいほどに」


北山が右手を差し出した。


「なんですか?」


「いっしょにやりましょう」


「何を?」


「犯人……。どう考えても人じゃないな。でも犯人以外の言葉が思いつかん。犯人を捜すんですよ。二人で。どうですか。やりませんか」


岩崎は北山の手を握った。


「わかりました。探しましょう。犯人を」


北山が笑った。



次の日から、岩崎と北山の犯人探しが始まった。


岩崎が仕事を終えて帰ってきてからは、暗くなるまで。


岩崎が休みの日は、朝から暗くなるまで。


北山は今は無職なので、いつでも犯人探しをすることが出来たが、岩崎が仕事の日には、岩崎が帰ってくるのを待ち、それからいっしょに山に入っている。


岩崎が聞いた。

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