表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/65

20

「美川日華利をご存知ですよね」


「ええ、知ってますけど」


男は名刺を差し出した。


前に日華利から聞いたことのある、日華利の勤める会社の名前がそこに書かれていた。


男の肩書きは課長だ。


名前はどうでもいい。


男が言った。


「昨夜、美川がここに来ましたね。昨日美川自身が、今日は恋人のところに行くと言っていましたから」


「ええ、来ましたけど」


「でも岩崎さん、昨夜は出社していないんですよ」


「えっ」


「何か知りませんかね」


「出社していないんですか?」


「ええ、出社していませんし、連絡もつきません」


「そんな……」


男が問い詰めるように言った。


「昨夜美川は、何時ごろ帰りましたか?」


「九時ごろですが」


「それなら仕事に充分間に合うはずですか……。車で帰りましたか?」


「だと思います。車は少し離れたところにある公園に停めているはずですが」


「そうですか。ではそこへ案内してもらえませんかね」


「いいですよ」


岩崎が歩き、男がぴったりとついて来た。


岩崎はその間この男から、ずっと無言の圧力を感じていた。


どうやら男は、日華利が出社していないのは、岩崎のせいだと何の根拠もなく決めてかかっているのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ