いばら道
鋭い棘を持ついばら
いばらは蕾を持っている。
蕾は固く閉じたまま
ほのかに甘く香ってる。
少女はいばらに囲まれて
蕾よ、開けと願います。
綺麗な華を見れるなら
棘をも全て受けいれよう。
蕾は私。
いばらも私。
痛くとも
構わない。
辛くとも
構わない。
全部全部
私でしょう?
ほら、
もうすぐ華開く。
ほのかに甘く香ってる。
紅い華咲くいばら道。
華の命は短けり。
堕ちた花びら踏みつけて
いばらの道を歩きます。
紅い紅い
いばら道。
白い体に
哀しい棘
沢山沢山浴びながら。
また華咲く
その日まで。
紅い花びら
紅く染め
いつかを夢見て
今日も歩くの。